書籍紹介:ゼロからの戦略的経理マン養成講座

keiriman

こんにちは。安田コンサルティングの安田です。

今日は拙著『ゼロからの戦略的経理マン養成講座』をご紹介いたします。この6月から安田が講師役を担当する中小企業大学校の決算書の読み方講座や商工会議所さん、商工会さん向けの税務・財務研修の副教材の一部としてご利用いただき好評を頂いております。

執筆したきっかけは・・・

「経理という言葉は古臭いから、うちも財務課に名前を変えました。」
ある企業の経理担当課長の言葉でした。私はこの言葉を聞いて「経理という言葉の意味、経理担当者の本当の役割を理解されていないのではないか。」と不安になりました。

「決算書なんか分析したって、過去のことは何も変わらないじゃないか。」
これは私が講師を務めるセミナーや研修で聞かれる声です。過去が変わらないことは間違いありません。しかし決算書の分析は過去を知ることが目的ではないのです。経営者や幹部の多くが決算書の使い方を知らないことにも不安を感じました。

そうした不安の中で私は「企業経営をサポートする経理マン、できれば戦略的に考える思考力を備えた戦略的経理マンを育てることが急務である」と確信しました。

それがこの本を書こうと思ったきっかけです。この本によって企業の中に戦略的経理マンが育ち、経営者を支え、理想的なビジョンに進んでいく。そうした企業が世の中にあふれることが私の夢なのです。

大手・中堅企業においては経理担当の管理職の方。中小企業においては経営者、または多くの場合その奥さんが担っていることが多い経理の主担当者。これらの方々に知っておいてほしい内容にまとめました。初学者でも理解できるよう入門的な内容から説明していきます。しかし本書は経理や会計の入門書ではありません。経理の役割は経営をサポートすることです。本書で得た知識を使い、戦略的経理マンとして経営のサポート役となってほしいと強く願っています。

目次

序章 戦略的経理マンとは
第1章 会計を直感で把握する
第2章 決算書の基礎知識と戦略的経理マンに必要な読み方
第3章 ボックス決算書でわかる企業の状態
第4章 戦略的経理マンに必要な情報リテラシーと財務分析
第5章 戦略的経理マンのための損益分岐点分析と使い方
第6章 企業経営のサポート役になるために
第7章 キャッシュ・フロー経営と簡易キャッシュフロー計算書の作成
終章 まとめ―戦略的経理マンからの提案書

本書はアマゾンなどオンラインショップや大型書店でご購入頂けます。是非ご一読ください!!

元気つうしん 2018年5月号 Vol. 34

~事務所だより~

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こんにちは。安田コンサルティングの安田です。今日は「リンゲルマン係数」という言葉について書きます。先日、私が所属する中小企業家同友会の集まりでこの言葉を聞くことがありました。簡単に説明いたしますと、別名「社会的手抜き」とも呼ばれる現象で、集団で共同作業を行う時に一人一人が発揮する力の量が人数の増加に伴って低下する現象のことを言います。昔、綱引きによる実験が行われました。1人同士で対決するとお互い100%の力を出し合うのに対して、2人同士で対戦すると個々の人が100%の力より少し低い力しか発揮しなかったのです。これは3人、4人と人数を増やすとより顕著に表れます。俗にいう「オレ1人ぐらい手を抜いても大丈夫だろう」という意識です。

この現象が起こるのは自分に与える成果のインパクトの大きさに関係していると言われています。先の綱引きの例で考えてみますと、1対1で対決している綱引きであれば自分が勝てば勝利の栄誉・賞賛は独り占めできるわけですが、2対2の場合は同じチームのパートナーと2分することになります。負けの場合の責任の大きさも同じです。この「手抜き現象」が起こらないように仕事においてできる工夫はあるのでしょうか?チームで動くことが多い建設現場などで「手抜き現象」を削減することができたら生産性の向上につながります。仕事を行う上での工夫・応用は前述のインパクトにヒントがあります。人数が多くなるとインパクトが薄れ手抜きが発生するわけですから、1チームの人数を多くし過ぎないようにすることが有効となります。すなわち小さなチームに分けてチーム内での一人の影響力を大きくするわけです。二人三脚の競争を思い浮かべてもらえればわかりやすいと思います。お互いの足を引っ張らないようにがんばるわけですが、競争という要素も加わってモチベーションもあがります。「少人数+競争」の組み合わせが「手抜き現象」に対する一つの方策となるわけです。

本日は「リンゲルマン係数」についてお話ししました。何かの参考になりましたら幸いです!

2016年から始めていますカンボジア自転車プロジェクトですが、2018年も継続しております。この度新しい案内チラシができましたので同封させて頂きました。ホームページでもご案内しております。昨年の様子なども掲載しておりますので是非ご覧ください。 http://cam-bi.net カンボジアの子ども達が学校に通いつづけられるよう自転車をプレゼントしようというプロジェクトです。是非ご協力ご検討ください。

~建設業ニュース~

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【建設業働き方改革加速化プログラムが発表されました】

国土交通省は建設業働き方改革加速化プログラムを策定し発表しました。主な内容は以下の通りです。

  1. 週休2日工事の拡大
  2. 建設キャリアアップシステムの構築
  3. 建設業許可制度の見直しや現場技術者配置要件の合理化に向けた検討
  4. i-Constructionの深化

http://www.mlit.go.jp/report/press/totikensangyo13_hh_000561.html

【建退共で日額460円の高額掛金を検討】

建設業退職金共済事業本部は、日額310円の現在の共済掛金に加え、日額460円の高額掛金の導入を検討していく方針を固めました。技能と経験を蓄積した労働者が、より充実した退職金を受給できるようにするのが目的です。2020年頃に掛金納付の電子申請方式を整備し、同じ時期に高額掛金を設定するようです。掛金を45年間納付したケースの退職金の試算では、日額310円の場合は約736万円ですが、日額460円だと約1093万円になります。

中小企業大学校(関西校、三条校)にて「基本から学ぶ決算書の読み方講座」の講師を務めます!

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みなさん、こんにちは。安田コンサルティングの安田です。GW,いかがお過ごしでしたが。安田はキャンプに行ったり、ランニング、ショッピング、カラオケなど家族とたくさんの時間を過ごすことができ充電バッチリです。

そんなGW期間中、ずっと準備をしていましたのが中小企業大学校(関西校、三条校)にて講師を務める「基本から学ぶ決算書の読み方講座」の使用テキストです。2012年から昨年2017年までの6年間、「決算書の読み方」として担当しておりました研修プログラムを大幅に変更いたしまして新たに「基本から学ぶ決算書の読み方講座」としてスタートします。

また、今年度から関西校だけでなく三条校でも担当することになりました。それぞれの研修申込ページはこちらです。

2018年6月5日(火曜)~2018年6月7日(木曜)
三条校:http://www.smrj.go.jp/institute/sanjyo/training/sme/2018/frr94k000000fkbp.html

2018年6月19日(火曜)~2018年6月21日(木曜)
関西校:http://www.smrj.go.jp/institute/kansai/training/sme/2018/frr94k000000ewti.html

受講者はまだ募集中のようですので、もし「決算書をもっと深く読めるようになって経営に役立てたい」ということでしたら是非ご参加ください!