中小企業基盤整備機構の近畿本部にて「決算書の読み方講座」の3日間研修の講師を務めてまいりました!

こんにちは。株式会社パールの安田です。12月上旬、大阪市中央区の本町にあります中小企業基盤整備機構近畿本部にて決算書の読み方講座の講師を務めてまいりました。主催は中小企業大学校関西校で、近畿本部のセミナールームを「御堂筋キャンパス」として毎年この時期に開催されている研修です。

研修は3日間にわたりました。内容は以下の通りです。

(1) 研修の狙い

経営活動の成果を表した決算書を的確に読み解くことは、財務面から企業経営・業務を行っていく上で、非常に重要です。
本研修では、決算書の仕組みや用語の意味、数字の流れなどを理解した上で、決算書から経営体質や今後の課題などを読み取るポイントについて、モデル決算書を交えて具体的に学びます。

(2) 構成

a 決算書を読む前に
身近で比較が容易な企業の決算書を題材に、クイズやディスカッションを交え、イラストを使いながら細かい数字にとらわれず視覚的に理解を深め、決算書から企業活動を読み取れる面白さを味わいます。
1) 決算書とは
2) 決算書から読み取れる企業の戦略や背景の違い
3) 財務会計分野の全体像と各分野の概要
b 決算書と財務の基礎
決算書を読む上で必ず理解しておきたい事項について学びます。
1) 決算書の必要性
2) 決算書ができるまでの流れと用語の意味
3) 利益と資金繰りの違い
4) 中小企業と大企業の決算書の違い
c 決算書を読む
具体的なモデル決算書を題材に、企業活動の背景を理解しながら、決算書を読み取ります。
1) 損益計算書を読む
2) 貸借対照表を読む
3) キャッシュフロー計算書を読む
d 決算書から読む企業活動のヒント
具体的なモデル決算書を題材に、実際の企業活動との連動をイメージしながら、業種や戦略による財務体質の違いや今後の課題、事業展開に関する意思決定の手がかりについて、ディスカッションを交えながら学びます。
1) 企業体質と採算の考え方
2) 収益力の検証と改善のヒント
3) 資金繰りの検証と改善のヒント

新型コロナウイルスの第3波真っただ中、対策を万全に行っての研修開催となりました。受講者の方々もアクリル板、マスク、そして手指消毒を心掛け、グループワークも行いました。安田自身、開催を心配しておりましたが、スタッフさんの多大な心遣い、気配りもあって無事完了することができました。

CPDS認定講習として「建設業のBCP対策」の講師を務めてまいりました!

こんにちは。株式会社パールの安田です。本日は12月3日に行われました研修「建設業のBCP対策」についてご紹介いたします。

こちらは広域商工会くまの協議会の主催で実施されました。CPDS認定で4ユニットです。なんといっても特徴は、その場でBCPを作成してしまおうという内容も含まれていることです。

BCP(事業継続計画)の概要を説明したあと、中小企業BCP策定運用指針に基づき入門編を使って皆さんにBCP作成に取り組んでもらいました。

まずは目的の明確化と継続すべき重要事業の選定。そしてハザードマップによる想定災害の確認です。受講者の皆さんにそれぞれの事業所のハザードマップを確認してもらいました。地震の震度や洪水可能性、そして土砂災害の有無など。「ハザードマップを見たのは初めて!」という方もおられました。建設業のBCPですから事業所の位置だけでなく現場の位置やこれまでの竣工物件の位置、地域の重要インフラの状況なども確認する必要があります。

そして、想定災害が発生した際の安否確認や救護活動の確認。電話が使えない想定でどのように安否確認をするか、LINEグループを使った発信方法やそのほかSNSを使ったサービスなどの確認も実施。

そして経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)がどのように影響を受けるか、そしてどう対応していくかを検討していただきました。

災害が起こる前から想定した内容に従って準備することがBCPの要。訓練の重要性なども併せて強調いたしました。

そして最後は事業継続力強化計画の認定制度や国交省のBCP認定制度などにも言及。

「起こるかどうかわからない災害に向けて準備するなんて・・・」という方も多いですが、「お客さんや社員を守るため。インフラを守るため。社会インフラを守るため。これらを使命とする建設会社にとってBCPは社会性に富む営業ツールです。」とお伝えいたしました。

研修は4時間の長丁場でしたがあっというまに終了。皆さんに喜んでいただきました。

元気つうしん 2020年12月号 Vol. 65

~事務所だより~

皆さんこんにちは。安田コンサルティングの安田です。もう12月に入りました。今年は本当に新型コロナウイルス一色。気温も下がり感染者数も再び増加傾向に転じています。GoToキャンペーンによるところもあるでしょうが、コロナに限らずウイルスは低い気温と乾燥が大好き。できることといえば、マスクを着用し、3密を避けて、手洗い・うがいを徹底することです。皆様もご自愛いただき健康管理にご配慮くださいませ。

今回は8月から11月13日までの計4回にわたって行われました「起業家×企業家交流会 with 大阪人間科学大学」についてご紹介いたします。起業家と企業家。すなわちこれから事業を始めようという方々と、すでに事業を行っている方々と交流するイベントで摂津市商工会さんが幹事となって行われているものです。交流といいましてもセミナー+ディスカッションでして、セミナーの内容は以下の4つです。

(1)アフターコロナ&withコロナを勝手に予測
(外部環境分析、ブレーンストーミング)
(2)ビジネスアイデアを見つけよう!(アイデア発想法)
(3)ビジネス構想をまとめよう!(マーケティングの3Cと4P)
(4)オンライン座談会

この交流会の特徴はなんといってもすべてZoomオンライン形式で行ったこと。といいましても参加者の方々には会場に集まってもらいました。Zoomが初めてという方も多い中、接続できないと参加できませんので。「だったらZoomなんていらないのでは?」とも言えますが、あえてZoomでのオンラインセミナー、オンラインディスカッションを体験してもらおうという意図があります。これでオンライン経験値を高めてもらい今後にいかしてもらおうという狙いもあるわけです。やはり慣れていない方もいらっしゃり、運営側で問題が発生する等、トラブルもいくつかありましたが、何とか無事終えることができました。

いろいろなところで、「本日の打ち合わせはオンラインで・・・」ということが増えてきました。その一方で、「そのオンラインとやらが、よくわからない」と言われる方もかなりいらっしゃいます。そうした方々が取り残されないように何等かの配慮も必要と感じる今日この頃です。もし皆さんも「Zoomオンラインを試してみたい」という方がいらっしゃればご説明に参りますので是非安田までご連絡ください。

※セミナーの配布資料が必要な方はご連絡いただけましたらお送りさせて頂きます。  メール: yasucon@ea.main.jp 担当:安田まで

 

~建設業ニュース

【国交省 法令順守指針などの説明動画公開/改正建設業法の新ルール紹介】

国土交通省は10月1日施行の改正建設業法に伴い改定した「建設業法令順守ガイドライン」と「建設企業のための適正取引ハンドブック(第2版)」の説明動画を、本省のユーチューブチャンネル「MLITchannel」(https://www.youtube.com/user/mlitchannel)で公開しました。法令順守に関する説明をいつでも閲覧でき、講習会や社内研修などに役立ててもらうことが狙いです。

「著しく短い工期の禁止」「下請代金の支払い」など改正法で創設された新たなルールや、建設業取り引きを適正に行うための注意点などを説明する二つの動画です。ガイドラインの動画は改定内容に基づき新たなルールを説明。ハンドブックの動画では適正な建設業取り引きの方法を分かりやすく紹介しています。再生時間はガイドラインが26分、ハンドブックが30分です。お昼休みなどに一度ご覧になってはいかがでしょうか。

ハンドブックは国交省のホームページ(https://www.mlit.go.jp/common/001364815.pdf)で入手できます。