平成26年の振り返り

平成26年もあとわずか。ここでこの1年を振り返ります。
今年は大きな目標をいくつも設定しました。それは以下の3つです。
1.本を出版すること
2.英会話を習得すること
3.健康のため痩せること
今から1年ほど前の平成26年1月。上記目標を定めました。しかし年始に目標を掲げては、いつのまにか忘れ、結局達成できない。そんなことを毎年何十年も重ねてきたのです。特に痩せること(ダイエット)は私にとって永遠のテーマです。
毎年達成できないのであればやり方を変えなければならない。そのため今年は違う方法を2つ採りました。それは以下の2つ。
1.自分の目標を多くの人に発信・公表し共有すること
2.コーチングを受けること
1については自分を追い込むことが目的だったのですが、思わぬ効果が表れました。それは多くの人に応援してもらえるようになったことです。Facebookなどで発信しても「応援してるよ」とか「がんばって」といった様々な声をかけてもらえるようになりました。「ダイエットはこんな方法がいいのでは?」というアドバイスもありました。だから発信だけでなく「共有」が大切なんだなぁと認識しました。
2については、コーチングというものをいまいち理解していない自分にとって試行錯誤またはチャレンジングなことでした。昔からコンサルタント仲間としてお世話になっている方がコーチングをしていて、その方に頼むことにしました。オリエンテーションで私の目標や想いをたっぷり聞いていただき、あとは月に1度の電話によるセッション。でもそれだけではありません。Facebookなどで状況を発信しているなかで「いいね!」をいつも押してくださり、「見守ってもらってる」と存在を近くに感じることができました。コーチングを受け始めた頃にブログでも書いていますのでこちらもご参照ください。
コーチを1年間受けてみての感想は色々あります。
・まずは受けて良かった。何より目標を達成できたのですから。
・そしてコーチの役割の1つとして、「コーチを受ける側ががんばれる環境づくり」があると認識したこと。
・試行錯誤、チャレンジで始めたのですが、最初に出会えたコーチが最高だった。
といったところでしょうか。もちろん他のすべてのコーチの方からコーチングを受けたわけではありませんので「最高」を客観的に証明することはできませんが、自分の中の満足度でいう「最高」なのでご容赦ください。
で、それぞれの目標に対して書いていきます。
1.本を出版すること(『ゼロからの戦略的経理マン養成講座』)
この目標は7月中旬に達成することができました。昨年10月ごろに出版社の方に企画書を見て頂き、11月下旬に出版が決まりました。そこからは執筆の日々に突入するのですが、最初から文章を書き始めるのではなく、手書きで章ごとの記載事項を箇条書きにしたりイラストを描いたり、設計図のようなものを作成してスタートしました。私のスケジュール帳の2月の欄にはコーチの方とやくそくした設計図を描くための時間を予定として確保していたことが見て取れます。そして2月下旬から急ピッチで執筆。途中東北へ出張した際にも仕事以外はずっとホテルに缶詰めになって執筆していたことを思い出します。左の絵はその当時に描いたものです。3月下旬までその作業は続きました。設計図を描いてから執筆に入ったのは結果的に成功でした。
そしてそのあとは校正作業など。すべて私にとっては初めてのことだったので、新鮮でかつ戸惑いながら、それでも時間との闘いで、海外出張も重なりとても忙しい時期でした。
そして出版にいたり、その後は名古屋、大阪、神戸、岡山、高松、北九州、福岡など書店さんに営業に回ったり、広告を出したり、書籍専用のホームページ(http://senryakuteki-keiriman.com)やFacebookページ(https://www.facebook.com/senryakuteki.keiriman)をつくったりと、販売数を伸ばすために色々と活動しました。実は今回の出版は大きな目標ではあったのですが、ゴールではありません。平成30年までに達成したいことがあり、そのための大きなマイルストーンの1つなのです。出版して終わりではありません。実はここからがスタート。だから販売促進に力を入れるのは私にとって当たり前なんです。
この本は多くの仲間にも購入いただきました。本当に多くの人たちに応援していただいて、私は幸せだなぁとしみじみ思います。
2.英会話を習得すること
次は英会話です。英会話を習得したいと感じたのは仕事で海外進出を支援することが昨年秋ごろから始まったことに起因しています。もちろん通訳の方をお願いするのですが、やはり自分の言葉で伝えたいという欲求が強かったです。欲求は動機にかわり、そして今年の目標の1つとなりました。客観的に達成を判断できるようにと目標はTOEICの点数にしました。2年ほど前に受けたときのスコアが505点です。目標は650点。そのために色々と年間を通してやってきたことをここに書いていきます。
・DMM英会話(http://eikaiwa.dmm.com/)
なんといっても、まずはこれ。始めたのは4月に入ってからです。月々3000円程度(来年から変わりますが)で毎日25分のレッスンを受けられるというもの。ネイティブスピーカーでないとか先生の品質にばらつきがあるとか色々な評判がありますが、私はとても満足しています。多くの先生のなかから自分にあった先生を探すことも楽しいですし、親しくなった先生と色々話すのはもっと楽しいです。もともと海外進出先の国がアジアであったため、ネイティブである必要もありませんし。とにかくDMM英会話をほぼ毎日繰り返し繰り返し受講しました。それはもうストイックに。使ったテキストで良かったのは「瞬間英作文」(http://eikaiwa.dmm.com/guide/material_shunkan_eisakubun/)DMMが提携教材として提供しています。中学校で習うような基礎的な文を瞬間的に英作してしゃべろうというものです。「カツヤサーン!アナタハ モット ブンポウヲ シッカリサセタホウガ イイヨ!」(もちろん英語)とアドバイスくださった先生からのおすすめです。そのあとはビジネス英語の教材にも手を出しましたが、途中から方向転換。TOEICの点数を上げるためには語彙を増やす必要があると痛感したので昔買った英単語教材『DUO』を引っ張り出し、ここの例文をレッスンごとに3つずつ先生に送信して、覚えていない単語についてフリートークをしたり、自分で作文をしたりしています。レッスン中に先生が送ってくれた説明文をノートに書き留めたりもしています。これはまだ継続中です。
・Podcast
あとは英語をひたすら聞くこと。使っているのはiPhoneのPodcastです。購読しているプログラムは以下の6つ。
a.BBC WORLD SERVICE Global News
b.BBC WORLD SERVICE Leaning English Drama
c.Leaning English Broadcast Voice of America VOA
d.Easy English Expressions Coach Shane’s Daily Podcasts
e.Let’s Master English ( letsmasiterenglish.com )
f.RADIO JAPAN NHK WORLD English
最初に購読し始めたのはdです。ゆっくりしゃべってくれるので何とか理解することもでき、このプログラムをきっかけにPodcastにはまっていきました。基本的に車の運転中はこのプログラムを聞いています。電車移動中も聞いています。暇さえあれば聞いています。(ちなみにこのブログを書いている今現在も聞いています。)
他にも色々と試していますが、継続しているものは上のDMMとPodcastが中心です。
で、TOEICの点数ですが、1回目のテストで605点。2回目のテストでなんと730点取れました。目標にしていたスコアをクリアすることができました。でも目的は英会話です。クリアしてもDMM英会話で先生と話してもまだまだです。今後も継続的に試していきたいと思っています。
3.健康のため痩せること
健康のため・・・といっていますが、決して健康的には痩せていません。基本的に食事制限です。今年の初めあたりは95キロありました。だいたい10キロ下げようと、目標体重を85キロに定めました。しかしなかなか思うように進まず、途中97キロまでいきました。ダイエットが軌道にのったのは5月です。5月中旬に毎年1度コンサルタント仲間が集まる会で「脂肪燃焼スープダイエット」というものを知りました。詳しくはネットで検索してください。そしてもう一つ。手帳に自分の体重を記録していくという試みもあわせてスタート。ここでもコーチの方からいただいたアイデアが活きました。その記録をFacebookに掲載して「いいね!」でいつも応援してもらうことができました。左の絵はその記録を開始した1日目です。5月12日。体重は94.1キロあったことがわかります。そのあと体重はぐんぐんと下がり、7月末で今年の最低体重82.3キロをマークしました。ピーク時からすると15キロマイナスとなります。
その後、風邪が長引いたりして体の抵抗力が弱ったのかなと考え、ちょっとダイエットを中断。でも目標体重の85キロは超えないように気を付けていまでも維持できています。
といった具合に目標を3つともクリアできたことは自分にとって本当に良い1年だったと思っています。また仕事に関しても達成できたことを簡単にお伝えしますと
・新しい二人目のパートさんを迎えることができ、ようやく月曜日~金曜日の9時から17時まで事務所が常時オープンしている体制をつくることができた。
・今年平成26年の売上は平成17年の開業以来、最高になりました。
といった具合です。コーチに依頼したことで、大きな目標を達成することができました。そして「いつも達成できない自分」から「達成できた自分」に生まれかわることができました。それがこの1年の間で大きな力を生み、様々なところで結果を出せたのだと思います。そして家族や仲間、お客様など本当に多くの人に支えられていることも確かな実感として感じることができました。これが最大の成果かもしれません。
これらの目標以外に今年から始めたことに「手帳で日々を振り返る」というものもあります。ほぼ毎日イラスト付きの振り返りを行いました。いつもだったら絶対途中で投げ出しています。でもFacebookに掲載していると「いつも楽しみにしているよ!」とコメントを頂いたり、実際にお会いした方が描いている手帳を見て驚いてくださったり。これが私にとっての大きな力となりました。
応援してもらい、目標が達成できました。
でも応援してもらうためには自分ががんばらないといけない ということにも気が付きました。
自分のことのように達成を喜んでくれる仲間とこれからもずっと一緒にいたいと強く願っています。
また来年新しい目標を掲げました。すでに手帳に書いてあります。(ご覧になりたい方は安田まで直接お声掛けくださいね。)
この1年本当にありがとうございました。
来年もまたがんばりますので、皆さん見守ってください。
よろしくお願いします。

目標と抱負、発信が大切ですよ!


今日は今年最初の和歌山大学講義。講義の中で目標と抱負の違いについて触れました。
絵にあるとおり目標は目指す地点を指します。抱負はそこに至るまで何を心がけるかです。
学生さんにそれについて少し話し合ってもらい、今年の目標と抱負を報告しあって共有してもらいました。その瞬間からメンバーはみな応援団になります。それを実感してもらうために今年の抱負にあわせて今週の抱負についても話し合ってもらいました。来週まできっとプレッシャーになるでしょう。それが間接的に応援することになるのです。
来週が楽しみです。

私もそのたくさんの学生さんの前で個人目標と抱負を発表しました。

目標 12キロ減量 抱負 毎日のスクワット
目標 toeic650点 抱負 毎日30分英語勉強

このブログ読んでくださった方もその瞬間から私の応援団です。このいちねん、見ててくださいね!

理屈じゃなく体で覚えること


今年はゴルフ練習場デビューしました。同友会の交流でゴルフ部があったからです。今日は今年の練習納め。

健康のために体を動かすことが最初の目的でしたが今は少し違ってきています。それは練習しなければうまくいかないことに取り組むことそのものにあります。
ここ何年かどうしても活動範囲やその内容が自分にできることやあるいはその延長に過ぎなかったりすることが多くなりました。
私にとってはゴルフは全くゼロからで色々な人に教わっても教わってもまだまだ上手くなりません。練習あるのみですが、その片隅で教わる立場で感じる気持ちに新鮮さを感じつつ楽しんでいます。
『時間をかけなければできないことがある。』
そんな当たり前のことを今更ながら新鮮に噛み締めることができるってとても嬉しかったりします!

さて、練習に戻ります(^_^)

今年一年お世話になった方に気持ちを込めて


今年一年お世話になった方に、これから年賀状に一言書いていきます。
宛名もデザインも印刷でとっても楽をさせて頂いているのですが、一言書きは宛名の名前を見て、その人を思い起こす機会を与えてくれます。
この一年お会いしていない人も沢山おられます。健やかに過ごされているよう願いを込めて。
またこの一年色々とお世話になった方も多いです。お礼の気持ちと引き続きのご支援をお願いします。
始めてお会いして間もない方もおられます。これから過ごす一緒の時間がすばらしいものになるよう期待を込めて。

今年の年賀状は500枚。頑張ります!

セミナー依頼で講演テーマを考える

来年のセミナー・講演依頼が重なって入ってきました。1つは公的な支援機関が実施する製造業向けのIT活用について。もう1つは企業が開発するシステムを販売するための経営セミナーでの基調講演。
どちらも講演内容は未確定でテーマ案の提出を求められています。
テーマを考える際に、主催者の意図や狙いを考えつつ、受講者ニーズに対応する方も考慮します。
私にとって「直接の顧客」は主催者。でも「本当の顧客」は受講者です。どちらのニーズも満たすためには「本当の顧客」の満足度を高めることに重きが置かれます。
公的支援機関のニーズは何でしょうか。商工会議所などでは会員の満足度を高めることと考えられがちですが、会員外にも門戸が開かれているセミナーが多いので、会員・非会員問わず公的支援機関の存在価値を高めることが考えられます。そのほかにこうしたセミナーは国など行政からの助成で行われていることも多く、助成元に対して実績や助成成果をしっかりとPRできる内容にすることも大切です。そのためには受講者がたくさん集まり、受講者の満足度(多くはアンケート)が高いことが求められます。そのため広く受講者が集められるテーマが良いということになります。そして内容は高度過ぎず、簡単すぎず、受講者にとって新しい知識がそれなりに得られることが大切で、もちろん講師の印象やわかりやすい説明、資料などは必須といえます。
それに対して後者のシステムの拡販のための経営セミナーについてはどうでしょうか。ニーズは簡単です。システムが売れることです。そのために見込客となる層の受講者が集まる内容であることが重要です。基調講演のあとはシステムの説明が行われることが多いので、その説明を多くの人に聞いてもらえること。しかもその「人」は誰でもいいというわけではなく「見込客」である必要があります。そのシステムが例えば会計システムであれば経営者か会計担当者が対象ということになります。テーマは収益や資金繰り、今であれば消費税増税についてなどが有効でしょう。販路開拓やマーケティングなどをテーマにしてしまうと会計担当者ではなく営業担当者が来ることになってしまいます。内容の難易度は先ほどの例と同じ。ただしあとのシステム説明につなげるために会場全体の居心地を良くすることが大切で、もう1つは基調講演で「おなかいっぱい」にさせないことです。
そのようなことを考えつつ、最後に自分の専門性をどう活かすかということも忘れてはなりません!!

掃除で学ぶ

和歌山大学での今期の講義が終了しました。ソフトウェア工学演習では昨年同様チーム演習の総まとめとして教室の掃除を行いました。
各チームの代表から総リーダーを選出し、チームごとに役割を決め、やり方を決め、リーダーが全体をマネジメントします。
この演習で学んで欲しいことはたくさんあります。
■ものづくりのこだわりについて
掃除はある程度の品質までは短い時間で進みます。時間がかかるのはそのあと。誰かが『机をきれいに並べよう』言い出します。前から後ろからチェックする人と机の位置を調整する人にわかれて動き出します。机がきれいなになったら、、、『椅子の位置がずれている』の声が。椅子を並べ終えると、もう机に貼られたメーカーの型番シールがずれているも気になり出します。ここまでは過剰品質。でも出来栄えは100%にちかづくにつれ1%あげるのにかかる労力、時間が増えることを感じてもらいます。
そしてその『こだわり』力をやしなうためにはまず『気がつく力』が必要であることも伝えます。気がつく力は『当たり前を当たり前と思わないこと』です。自動ドアは開いて『当たり前』。手動ドアを誰かに開けてもらうとそこには『ありがとう』が生まれます。有るのが普通で当たり前。有るのが難しいから有難うです。気がつく力わ身につけしかも感謝もされる簡単な方法は一日一個でいいから吸殻などゴミを拾うことです。吸殻は落ちているのが『当たり前』でしょうか??
■教育の目的について
掃除の前にグループで教育の目的について討論してもらいました。色々な意見がでてきて楽しかったです。私は教育の目的は『教育を受けることで幸せになってほしい』という願いがベースだと思っています。社内教育もそう。企業の競争力を高めて維持発展することで社員全員の生活を守り仕事の中にもやり甲斐を感じてもらう。学校教育は直接的で親の子を思う気持ちがそれを表しています。学生の皆さんに『そんなまわりからの思いを受け止めて、自分は幸せになる義務がある』と感じてほしいと伝えました。そして皆が幸せになることを考えてほしいと。
親が皆さんを思う気持ちは命のつながりを連想させます。学生の皆さんも自分の家族を持つと同じ気持ちになる。次の世代のことを大切に思うようになる。だから学校でいう次の世代、つまり次にこの教室を使う世代のために教室をきれいにしようと提案したのです。
■美しい振る舞い
掃除を終えると皆の行動が変わります。揃えた机を動かさないよう静かに歩きます。この動きや配慮はとても美しいのです。次の世代のために掃除をしました。自分の消しゴムを使って机の落書きを消しました。だれが落としたかわからないゴミも拾いました。でもそれで自分が美しくなりました。
人のためにどれだけ思いやるか、時間を使うか、そんなことが自分を育てていくのだと最後に締めくくりました。

カタログギフト「ふくしまからの贈り物」のパンフレットが届きました!

安田コンサルティングは「がんばろう ふくしま」応援企業として登録しています。

120229_10_33_47 先日、その関係で福島交通観光株式会社さんから連絡をいただきました。『福島の良さは変わらない 変わらない想いを届けます。』というコンセプトでカタログギフトを扱っているとのこと。パンフレットを送付してもいいかという依頼でしたので、もちろん快諾。そのパンフレットが届きました。

価格が10,000円のカタログギフトです。せっかくだからどなたかに・・・と考えていましたら、そうそう「あのギフトをプレゼントしてくださった方へのお礼に・・・」ということで申し込みました。

パンフレットだけでなくホームページからも申し込み可能ですので、興味がございましたらどうぞ。

和歌山大学 講義録7

和歌山大学での11月24日の講義録です。

経営情報システム

Dp003_l 今回は顧客管理システムです。顧客台帳を整備してリピータ顧客を開拓していこうという営業・マーケティング活動で使うシステムです。そうしたこともあって、講義の前半はマーケティングの話から。「マーケティングってなに?」から始まり、市場分割やAIDMAの話など盛りだくさん。本当はこれだけで講義したいぐらいなのですが、ここはぐっと我慢です。顧客管理システムでは顧客台帳をベースとして宛名シールや会員証印刷など効率面に寄与する基本機能からRFM分析に代表されるターゲット顧客の絞り込みの機能もついてきます。あとは保守サポート面での顧客台帳、履歴管理の大切さなども説明しました。

ソフトウェア工学演習

前回までアクティビティ図の記述でしたが、今回からはデータフローダイアグラムです。データの吸収源泉、データストア、処理、データフローの4要素で記載していきますが、初めての人はなかなか難しいようです。ポイントは「データ」のフローであって「処理」のフローではないことです。処理を書いていくと、処理の順番を表現したくなります。でもそれはアクティビティ図で表現済み。ここはその気持ちをぐっと我慢して処理の順番を表現しないようにすることでうまくいきます。・・・といった内容でした。

和歌山大学 講義録6

Phm11_0178 11月17日の講義録です。

経営情報システム

今回は会計業務のIT化について話をしました。受講生のなかには会計といっても簿記にも触れたことがない人もいますので、まずは会計業務って何をするのかを説明。取引の開始から仕訳を作成。仕訳帳や元帳への転記などの日次業務。試算表の作成等の月次業務。そして決算処理へと・・・

制度会計だけに限定すると、人によって結果が異なることはあってはならず、逆に言うと自動化やアウトソーシングが進んでいる分野でもあります。会計ソフトも数多く販売され、ソフトの価格も手ごろなものが多いです。

管理会計は汎用的な部分と企業独自のものがあります。独自性の強いものは生産などの競争力を会計的な要素を用いて数値化するために用いられ、目標に対する進捗管理にも使われます。っといったことを話してきました。

ソフトウェア工学演習

アクティビティ図作成の続きです。前提条件を変えて、図式をアレンジしてもらったり、あるいはアクティビティ図に「システム」のレーンを追加することでシステムの入出力や画面遷移なども表現できる小技も紹介してきました。

和歌山大学講義録その5

11月10日の講義録です。

経営情報システム

Phm04_0955 今回は在庫管理システムについて話しました。

まずは「在庫」とは何か。そしてそのメリット、デメリットなどについて受講生から意見を聞きながらまとめていきました。

メリットについては販売機会の損失を防ぐ、一括で購入する際の価格メリット、為替や材料費の変動リスクへの対応など。

デメリットについては所有することのリスク(型遅れや盗難、火災等による紛失)以外にも倉庫等の置き場所・管理者の確保による費用増大、また財務面から資金の固定化など。

在庫の管理方法については様々ありますが、システム化にあたっては小規模であれば販売管理システムなどのパッケージに付随する在庫管理機能が使えますが、流通方法そのものに競争優位性がある企業については独自の管理システムの構築が望まれます。

また、一括ではなく商品別にも管理手法は変わるはずでABC分析による振り分け方などを紹介しました。

ソフトウェア工学演習

こちらはアクティビティ図の作成です。営業支援システムを題材として、日報を入力する業務フローをアクティビティ図にまとめました。まずは書いたことがない受講生向けにアクティビティ図の基本的な説明を行い、あとはグループワークで各グループごとに書いてもらいました。大切なのは前回記載したユースケース図との整合性。「日報を入力する」というユースケースと結ばれたアクターがアクティビティ図ではレーンとして表れるはずといったチェックポイントについても話しました。