実用数学検定受験

 今日は実用数学検定を受検してきた。大学時代に数学を専攻していたがすっかり錆付いてしまったのでそれを少しでも取り戻したいためだ。
 試験会場の雰囲気は社会人向けの資格試験とは全く異なったもので新鮮であった。年齢制限もなく様々な級を1つの教室で受験するため下は保護者が同伴の小学生(もしかしたら幼稚園児?)から中学生、高校生、大学生、社会人まで皆バラバラである。「解答用紙に住所を書いてください。住所が書けない場合は近くの黒い服を着たお姉さん(試験官である)に聞いてください。」という説明もこの検定ならではであろう。恐らく漢字検定も同じような雰囲気なのであろう。
 今回受験したのは3級。少し物足りなかったが限られた時間で数学の問題を解く雰囲気を再び感じることができて学生時代を思い出すことができた。継続して最終的には1級を目指したいと思う。

数的処理の最後の講義

 LECにて担当した数的処理の最後の講義が完了した。全14回×3時間という豊富な内容であった。対象者も公務員を目指す学生の割合が最も多く、普段行っているセミナーや中小企業診断士受験生向け講義とも一風違ったものであった。
 講義の準備や講義自体を進めていく中で聞き手(受講生)の姿勢が他のものとは違うことに気がついた。まず受講生は将来を決める大きな節目におり進路自体も悩んでいるということである。高校受験や大学受験はいわば多くの人が通る道であるが、自分の進路を自分で選択し、公務員試験の合格を目指すことは自分独自の道なのである。それは一度以上すでに選択を経験している社会人とは大きく違うところであった。
 もう一つの違いは、受講生の受講の目的がかなり明確であること。そしてある意味、合格することが1つのゴールであることである。合格することが最も重要なのである。これは中小企業診断士の資格試験とはまた異なる部分である。試験に合格しなくては診断士は名乗れないがコンサルタントとして活躍することはできる。そういった意味では前者の場合、試験は絶対であった。
 自分としては数的処理(数学・算数)の楽しさを伝えたい気持ちもあったが、一部無味無臭な試験攻略的な講義が望まれる中では押し殺すしかなかったのが自分の中では残念であった。