CPDS認定講習「入札制度の動向と対応について」というテーマで語ってきました

和歌山県龍神市民センター 大ホールにて、CPDS認定講習「入札制度の動向と対応について」の講師を務めてきました。
講演の内容は国や和歌山県の入札制度動向や国交省発表の「建設産業の再生と発展のための方策2012」について説明しながら、今後の対応のあり方について解説するというものです。
総合評価方式の見直しが進んでいることや、施工能力以外に社会的な貢献がランク付けに重視されるようになってきたことなどいくつかのトピックを織り交ぜて話してきました。
和歌山県はダンピング対策としては進んでいるほうで、制限価格価格や調査基準価格の設定レベルも高いほうです。ランクダウンなどの基準設定にもさまざまな工夫が見受けられます。
こうした動きは「不適格業者を排除し、建設業界を守る」方向に動いています。社会から求められる建設会社のあり方が具体化され、それは建設会社にその対応を求めることとなり、ついてこれない企業はふるい落とされることになります。
ただ、行政が求めている企業像は決して高いレベルのものではなく社会保険加入など義務的に求められているものにすぎません。ただ、そうした義務的なものまでそぎ落とさなければ存続が危ぶまれる状態であることも確かで、これは企業努力だけでなく行政はもちろん、利用者となる地域も含めて全体で対応していくべき課題です。
講演の帰りに台風12号の災害現場に寄り道しました。災害の爪痕はすさまじいですが、どんなに大きな災害でも、その地域には果敢に復旧・復興に挑む建設会社、そこで働く人たちの勇気あふれる姿があります。
社会のインフラ、地域の安全安心を担う人たちです。自助努力はもちろん必要ですが、守るべきものは必要としている人たち全員で守る必要があると感じた1日でした。