日経産業新聞(2006年7月25日)より
フランスベッドがインテリアコーディネーターの資格保有者の組織化に乗り出す。インテリアコーディネーターが顧客に対して行うコーディネート活動の中で、同社のインテリアの購買につながった場合に仲介手数料を支払う方式だ。
アイデアとしては面白いのだが、問題は新しい販売チャネルとしてどの程度パワーがあるかだ。インテリアコーディネーターは建築系資格の中でも群を抜いて資格保有者が多い。しかし、それを実際に生業にしている人間はどれぐらいいるだろうか。商業施設などの建築を手がける建設会社の社員、または設計士、設計事務所の社員などは本業の補助的な資格として位置づけている場合が多い。逆に店舗内装などを専門に手がけ、繁盛店を多く排出する人は逆にインテリアコーディネーターの資格を持っていないケースもある。資格が無くてもできる商売だからだ。
実際にコーディネートし、顧客がその意見に従いインテリアを決定する・・・このケースが年間どれぐらいの規模なのか非常に興味があるところである。