2007年問題で熟練技能者の退職による影響が懸念されているが、中小の建設会社においては1個人に委ねる業務が多いためその影響度合いはさらに大きい。KEN-Platzの記事にも紹介されているが品質の低下や業務の遅延、事故の増加など具体的な現象として現れている。事前に対策が講じることが難しい中小企業にとっても事後対策だけでもきっちりと対応することが重要だ。
例えば品質の低下。多くの場合はクレームによって初めて認識される。品質の低下をすぐにカバーできない場合はクレームを頂いた顧客に対する対応をより一層丁寧に行うべきである。クレームが多発して収拾がつかない場合はなお更だ。
業務の遅延や事故の増加は下請けの場合、元請企業が顧客からの信頼を失ってしまうのでより深刻だ。原因を早急に分析し対応計画を伝える。計画の進捗についても随時報告する。
技術力を失うことは競争力も失うことになる。発注を止められる前に先行した対応が問われる。