中小企業大学校関西校の財務管理シリーズ第2弾『決算書の読み方』で熱く語っています!!

598867_326723484072594_1917456889_n 中小企業大学校関西校の財務管理シリーズ第2弾『決算書の読み方』、今時点で2日目が終わりました。この講座は3日間ありますので、明日が最終ということになります。

初日、最初にもともとは話すつもりがなかったメッセージを伝えました。きっかけは心斎橋で起こった通り魔事件です。被害者の無念を思うと胸が痛みます。こうした事件がなくなる世の中にするにはどうしたらいいか・・・それは法の整備や新しいリーダーの出現など外的要因に頼るのではなく、『新しい世界を作るためにはまず、自分が新しくならなくてはならない。』ということです。(この気付きは先日大阪府中小企業家同友会青年部会の役員研修で得ました)

当たり前ですが、自分が社会とつながっている。あるいは社会そのものを構成していると自覚して、じゃあその構成員、要素たる自分たちが変わるしか無いのだと思います。

そして、「経済」という言葉の意味、「経営」という言葉の意味、そして多くの受講者が担当している「経理」という言葉の意味。すべて「経」という文字が使われていること。「経理」は「経営」を支えることで「経済」、すなわち国を治め、民を救うことにつながっていることを自覚して欲しい・・・というところまで最初に話をしました。(かなり長い話のようですが所要時間は10分。自分の自己紹介の時間を削ったのでカリキュラムは大丈夫!!)

そのカリキュラムは次の通りです。

    1. 経営管理に活かす決算書の知識

財務諸表の種類・内容と各科目の読み方、基本的な財務分析の手法について学びます。
・企業会計の種類と考え方
・決算書の種類・内容
・財務分析の基本(比率分析・損益分岐点分析)

    1. 決算書の「読み方」の実践(演習)・経営改善への活かし方

モデルケースから決算書の数字の流れ、経営改善のポイントを学びます。また、自社の決算書分析から、実際に抱える経営上の問題点と、その原因・課題を考察します。
経営指標から予測・判断できること
改善策検討のポイント
キャッシュフローの考え方と使い方
自社の決算書を読む(演習)

1日目、決算書の種類や内容をゆっくりと3時間かけて説明しました。
財務分析においては指標の計算ができることより、その値の意味を知り、対策を打つ意思決定まですることが大切だと伝えました。
損益分岐点についてはその求め方に加え、変動費・固定費のコストダウン、どちらが損益分岐点を下げるのに効果的か、あるいは目標利益にはやく到達するのはどちらかといったテーマで話をしました。

2日目、経営指標から学べることをまずは簡単な図式で電卓を使うことなく分析することをグループ演習をしながら学びました。他の人の意見を聞くことも大きな気付きにつながります。
改善策の立案にはビジョン・方針が不可欠であると伝えました。財務分析の教科書にのっている「短期的な支払能力に問題がある」や「遊休資産の売却を検討する」なんてものはほとんど意味をなさないこと、対策は方針を踏まえなければ逆方向にすすんでしまう危険性があることなどです。
そしてキャッシュフロー経営の導入です。キャッシュを増やすにはどうしたらいいか。中小企業施策の紹介もしながら8つの方策について解説を行いました。

いよいよ、明日3日目は皆さんが持参した決算書をもとに各自の分析・改善策の立案をワーキングします。私は「よろず相談コーナー」役に徹します。皆さんがこの2日間で何を得たか明日の演習で肌で感じたいと思っています!!