元気つうしん 2016年1月号 Vol.6

表

~事務所だより~

先日、広島市内で建設会社向けのセミナーが開催され、第1部基調セミナーの講師を務めて参りました。テーマは「10年先を睨む建設会社の経営戦略」です。10年といえば結構長いという印象を受けます。今から10年前は小泉政権により郵政改革が行われ、また耐震偽装事件により建設業怪に激震が走った年でもありました。これからの5年、10年を予測することで自社の維持発展のため正しい戦略を考えることができます。5年後といえばオリンピックです。首都圏ではオリンピック特需が興っております。その1年後は東北の震災から10年が経過するということで復旧復興に一区切り置かれることになるでしょう。しかしその両方とも大阪府内での関連は限定的であり、特定の業種に関係するか、あるいは関東・東北エリアに進出している企業だけでしょう。しかし人材不足といった問題の影響範囲は全国に渡っており、関東・東北集中型の構図から、大阪府内も少なくとも5年後の2020年までは人材不足が継続すると予測しています。さらにその5年後の2025年はどうでしょうか。完成後30年、50年と経過する社会インフラの割合がどんどん高くなっていきます。そのため維持修繕に関する需要が建設投資全体の半分近くまで上昇すると予測されます。新設の需要は減少し、維持修繕の需要が増加する。そうした明白な未来予測に対して建設会社としては維持修繕市場への参入を検討すべきであり、新設にこだわるのであれば競争力を強化するか、新設需要が増加している海外への進出を検討しましょう。 維持修繕においては修繕工事はもちろん、その前段階である点検・モニタリング業務にも注目が集まっています。自治体の維持管理課も人材不足が問題となっておりモニタリング業務の効率化が望まれています。そこに建設業内外が着目しているのです。NETIS(http://www.netis.mlit.go.jp/)に様々な新工法・新建材が登録されておりますので、提携先を探し一緒にモニタリングや修繕工事への対応を進めていくことも有益な取組みと言えるでしょう。海外進出については海外技術者の技能実習制度を関連させて進出を検討することが有効です。自社の独力で進出するよりも、対象国の言語・文化・風習などを理解した人材を社内で教育し、進出の足掛かりにするのです。皆さんも5年、10年を見据えた自社の維持発展の戦略を練ってみませんか?

裏

~建設業二ュース~

解体工事業追加に係る経営事項審査制度の改正内容がまとまりました。

(1)他の工事同様に完成工事高(X1)、元請完成工事高及び技術職員数(Z)により申請します。

(2)平成28年6月から3年間は2つの経過措置がとられます。

改正後基準の申請でとび・土工工事業を審査してしまうと、解体工事業の売上や技術者が抜けてしまい不利になることがありますので、                  ①新しくできた「解体工事業」「とび・土工工事業」の総合評定値に加えて、改正「以前」の許可区分による「とび・土工工事業」の総合評定値も算出し、共に通知を行います。                                 ②「とび・土工工事業」及び「解体工事業」の技術職員については、双方を申請しても改正法以前の1つの業種と見なします。言い換えると通常は技術職員1人につき申請できる建設業の種類は2つのところを、このケースに限り3つとなることが認められます。

~月ごよみ1月~

1月10日  110番の日                             警視庁が「110」番に関心を持ってもらい、通報の大切さと身近な利用をアピールするために1985年に制定しました。

1月11日  鏡開き                                正月に供えた鏡餅を下げて食べる祝いの儀式です。男は具足餅を、女は鏡台に供えた餅を正月20日(のちに11日)に割って食べたのが始まりとされました。

1月15日   半襟の日                             京都半襟風呂敷和装卸協同組合が、襟を正す小正月で、ずっと「成人の日」だったことから、和装に縁のある日として制定しました。

1月17日  おむすびの日                           1995年の阪神淡路大震災の折、被災地におむすびが届けられた温かい心の象徴として、大震災の日を「おむすびの日」として「ご飯を食べよう国民運動推進協議会」が制定しました。

1月19日  家庭用消火器点検の日                                                家庭用の消火器をよく知ってもらい家庭での点検、使い方などの認識を高めてもらうために (社)全国消防機器販売業協会が1991年に制定しました。

1月25日  中華まんの日                                「日本最低気温の日」(1月25日) にちなみ、寒い日には中華まんを食べて温まろうと呼びかけるために制定されました。

 

~ざっき~                                                                                   何処(いずこ)もXmasとお正月用品で彩られております。我が地域の自治区は公園をイルミネーションで飾ると新たな試みを考えています。我が家の真ん前にあるその公園は庭みたいなものでとっても楽しみです。勿論、電飾の提供もいたします。(T)

 

~さる年にまつわることわざ~

「猿に絵馬」さるにえま

【意味】猿に絵馬とは、取り合わせのよいもののたとえ