大津北商工会さんにて経営ビジョン作成講座の講師を務めて参りました!!

すっかり涼しくなりました。もう11月も間近にせまりあっという間に年末モードに入っていくのでしょうね。月日の経つのは本当に早いものです。

%e5%86%99%e7%9c%9f2016%e5%b9%b411%e6%9c%88%e5%8f%b7先日、滋賀県大津市の大津北商工会さんにて「建設業中心!!若手経営者のための経営ビジョン作成講座」というテーマで講師を務めて参りました。受講者は地域内の建設関連企業の経営者と後継者です。
この講座は経営計画作成のための第1弾として開催されたものです。本来、数値面だけの経営計画作成講座だけだったのですが、主催者にお願いして2回シリーズにしていただきました。その理由は、「計画はビジョン達成のためのものであって、ビジョン無き計画には意味が無い」と考えているからです。売上や利益を今年度より少し多くしただけの計画が多く見られます。得られた利益を何に使うのか。企業として長期的なビジョンとそこに向かうための戦略が練られてない計画はただ数字だけを追い求めるだけの味気ないものになってしまいます。だから数字を考える前にビジョンを考える講座をお願いしたのです。
「自社をどうしていきたい?」という単純な投げかけです。5年後の平成33年。オリンピックも終わり、東北の震災から10年の節目。建設投資は減少を続けおよそ40兆円になると見込んでいます。そんななか維持修繕の割合がおおよそ50%まで伸びてくるという外部環境に対して企業の取りうるべき姿が見えてきます。ポイントは「維持修繕の対応」、「雇用と人材教育」、「BCPへの対応」、「海外進出の検討」などが挙げられます。こうした建設業界の外部環境について説明させて戴いました。その次は内部環境、特に企業の強みに対しての解説です。多くの企業が「品質」、「技術力」、「腕前」といった当たり障りのない強みを掲げています。そもそも自社の強みについて時間をかけて考えたことも少ないのが実情です。強みをしっかりと定め、再投資をしてさらに競争力を磨いていくことがビジョンの軸になるもので、強み溢れる企業で仕事をすることが社員の誇りや遣り甲斐にもつながり人材教育にもつながっていくのです。
そうした環境分析ののち、各自にビジョンについて語ってもらいました。「○○地域で1番になりたい!」や「東京に進出したい!」といったビジョンを最初に語ってくれた受講者の方々も次第に色々な角度からビジョンを検討していただけるようになりました。
次回はそのビジョンをいかに達成するか。そのためにどれぐらいの利益が必要で、目標損益と目標貸借をどのいうに捉えるかを解説する予定です。