建設会社のBCP事業継続計画策定について

2月13日~15日、東北3県で建設会社のBCP事業継続計画策定について講演しています。主催はあさかわシステムズ株式会社です。
様々なガイドラインも発行されていてなんとなく複雑そうに見えるBCP策定ですが、整理すると実に単純な構造だといえます。
災害が起こったときに最初にやるべき活動は「安否確認と救護活動」です。これが1つめ。方法、作戦を立てることと、その教育・訓練も行う必要があります。
次に事業継続について考えれば、建設会社においては施工中の現場対応、竣工した得意先物件の対応、社会インフラの復旧支援、新たに発生する修繕物件の対応、これら4つの事業を継続していかなければなりません。継続のためにはヒト・モノ・カネ・情報の経営資源の投入が必要になりますが、災害時ですので思うようにいきません。
この「思うようにいかない」部分をボトルネックといいます。このボトルネックを排除するために事前計画が必要になります。たとえば、「社屋が全壊する危険性がある」に対して「耐震補強する」あるいは「社屋として使える別地域の建物を緊急時に確保できるように準備」などがあげられます。
「安否確認・救護活動」と「4事業継続のためのボトルネック排除」が軸となっていろいろと細かなチェックシートの準備や資材確保など枝葉の対応が出てきます。
まずは「安否確認」だけでも作戦を立てて訓練してみる・・・これが最初の大きな1歩になります。