今日飲食店で何気なく見たニュース番組で構造偽装問題を取り扱っていた。それ自体はもう何も珍しくないのであるが、そこで識者として登場した人物がこの問題の背景について語っていた。『この問題の根底にあるのは「規制緩和」とのことである。規制緩和によって同じ敷地面積でマンションを建設した場合の住宅戸数が増加し、マンション建設ラッシュを招き、マンション開発会社は価格競争に陥った・・・』ということらしい。何とも馬鹿げた意見である。規制緩和によりマンション建設が活性化したことは事実である。それは経済社会の流れとして企業としては機会・脅威として捉え自社の強みを武器に対応するべきことである。多くの企業がそのために必死に努力している。それを一部の会社が安直に違法行為に走ったために業界全体に大影響を与えているのである。自分さえ良ければ企業の社会的責任など関係ないという自己中心的な考え方が蔓延し、そう思う輩が集まって組織的に行ったあまりにも許しがたい犯罪だと思う。その原因を「規制緩和」にもっていくことはあまりにマスコミが喜びそうな話の展開であるが、あまりに閉口してしまうニュースであった。