最近経営事項審査の評点アップ手法についての問い合わせがくるようになった。おそらく大阪府岬町でのセミナーの告知をホームページでやっていたからであろう。
今年5月の改正は対策というよりも対象者であればX1評点は勝手にあがるので再申請をすればよい。従来からの手法も紹介するが簡単なものから決算期日の変更など手続きが必要なものまで色々とある。
ただこの手の相談を受けて気になるのが、どうも相談者は経営事項審査の評点を上げることで経営が良くなると考えている方が多い。「経営が良くなる」とは漠然とした言い方であるが、Y評点のことを考えれば財務構造は良くなるかもしれない。しかし相談者の期待はそうではなく売上高の向上(すなわち公共工事の受注)なのである。経営事項審査の評点をいくら上げても公共工事は今後減るのである。少ないパイを皆で取り合い価格競争(ダンピング)に陥っている現在を鑑みれば、経営事項審査の評点アップに労力をかけてよいのは一部の地方中堅ゼネコンだけで良いのではと考える。