電子入札の広がりを受けて電子証明書(ICカード)を導入している企業も多いと思う。設定等のお手伝いをさせていただく場合、その殆どは帝国データバンクのものだ。設定作業も慣れているのですばやく行うことができる。
ところが本日違う発行元であるNTTアプリエのものを扱う機会があった。
色々と思うところがあるが、両者に共通していえるのがインストール等の手続きがわずらわしいという点である。帝国データバンクはメニュー形式になっているので上から順番にやっていけばいいといえばそうなのだが、途中で何かトラブルがあった場合に対処が素人では難しい。NTTアプリエは個々のインストーラを各々起動する必要があるので基本的にはマニュアルとにらめっこしなければ完了することは難しい。
また、どちらもテスト接続するためのサイトがあり、これは役にたった。帝国データバンクのものは受領確認も同じインフラを使ってできるためさらに便利だと感じた。
電子証明書は価格や提供までに要する時間、入札に参加したい自治体が採用するシステムへの対応など考慮すべき点が多く小規模企業を中心に導入に頭を悩ませている企業も多いと思う。コンピュータの操作に長けた人であれば誰でもできる作業なので社内にそうした人材がいなければ商工会議所などの無料派遣制度の利用も考えられるのではないだろうか。