いかに経営者の思いを伝えるか・・・

 個人経営や少人数企業の場合、経営者が自らの経営方針を語り従業員に対して徹底させることは大規模企業に比べて行い易い。組織構造も単純で風通しも良いからだ。一方企業が成長し、様々な性格の従業員も混ざり経営者との意思疎通がうまくいかなくなることがある。また、建設業のように現場に出かけることが多いと経営者と語る機会も減り同様の問題が発生する。
 経営者の考えが伝わらないと組織力が発揮できなくなる。単なる個人の集団となってしまうわけだ。そこで経営者な何としても組織を一致団結させようとする。
 それでは具体的にはどんな方策が考えられるだろうか。
 1.年頭挨拶や研修会で自ら訴える
 2.社内報や社員向けメールを活用する
 3.事業所や各現場を訪問し語りかける
 4.経営方針の浸透を自らチェックする
 概ねこういったところだろうと思われる。ちなみに私が一番お勧めなのは原始的ではあるが経営方針、経営理念を暗記させることである。朝礼などで唱和することがあるが、手帳や壁紙を見ながら読み上げるのでは形式だけで浸透しない。社員全員に暗記を義務付ける。義務なので押し付けっぽいが、頭の記憶に残ることでそれなりの効果は期待できる。そしてなるべく時間をみつけて上記3、4を継続的に行うことである。自分の口で語りその浸透をチェックする。これは経営者の重要な任務ではなかろうか。