おいしいコーヒーで経営革新??

経営革新計画の申請である企業を支援しています。

Sw085_l ※ちなみに申請内容は「おいしいコーヒー」ではありません。例えです。

今回の支援における象徴となったキーワードは「満足」です。相手を満足させる新商品の提案。

数値化できる性能・性質の向上を目的として新製品を開発して経営革新・・・というのはわかりやすいのですが、それは客観指標をベースにしているからです。数値化できるものはほとんどの場合、誰が測定してもだいたい結果は同じです。

それでは「おいしいコーヒー」ならばどうか。ティスティングすれば確かにおいしい。でも「おいしい」という主観要素は数値化することが難しい。もちろんそのコーヒーの成分を分析すれば今までのコーヒーと何か違う要素が現れるだろう。それでもその要素が「おいしい」につながっていることを客観的に立証することが難しいし、そもそも「おいしい」は味そのもの以外に、「誰と飲むのか」、「どこで飲むのか」、「いつ飲むのか」といった味以外の要素もからんでくるからだ。

経営革新申請にあたっては窓口の人が申請者から聞いた話、計画書をもとに審査会で説明する。申請者が「おいしい」といっているものをさらに別の人に説明しなければならない。窓口担当者の人が説明しやすいように文献や資料を用意する。「どう説明するか・・・」と頭を悩ませている。主観をどう客観的に説明するか。

まるで、女性が素敵なアクセサリーを見て、「これ、かわいい!!」と発言するのを受けて、横の男性が「どう、かわいいのか数値で示して!」と言っているようです。

申請が受理されるまであと少しのところまできた手応えがあります。申請者ともどもがんばっていきたい!!