元気つうしん 2018年6月号 Vol. 35

~事務所だより~

201806-35   写真2018年6月号

こんにちは。安田コンサルティングの安田です。

もう6月。初夏ですね。これからどんどん暑くなってきます。
皆さん熱中症にはお気を付け下さい。
今月号は経営理念について書きたいと思います。経営理念とは「経営する上で、最も大切にしている企業の目的や存在価値」と説明することができます。5月には企業の経営理念を確立するお手伝いをする機会が2回ありました。

1社は数年前に経営理念を成文化し、その目的に向かってまい進してこられました。しかしここ最近になって社内一丸となって追求すべき経営理念が経営者の考えている目的・存在意義とそぐわなくなり見直したいということでした。幹部社員を集めて自社の存在意義を見つめ直し新しい経営理念を成文化されました。私は経営者をはじめ幹部社員の皆さんの意見の引きだし役と会議全体のコーディネートを行いました。以前の経営理念は経営者の方だけで作られたもの。今回は幹部社員の皆さんと一緒になって考えたもの。成文化された経営理念に対する幹部社員からの興味・執着心が高まり、成文化の過程で一体感が強まったように感じました。新しくできた経営理念を社内に貼り出し、新たな一歩を踏み出され、これからも応援していきたいと思います。

そしてもう1つの機会は私が所属している大阪府中小企業家同友会でのお話です。同友会は企業家が集まって経営者として高めあい、人間尊重の考えを大切にしながら良い会社、良い経営環境、そして地域の振興にもつなげていくことを目的とした会です。企業経営の上で大切な経営理念を成文化するための一泊二日のセミナーが開催され、私も一員として参加してきました。「経営理念の成文化」だけに焦点を当てれば参考書もたくさんありますし、インターネットでも参考になる情報がたくさんあります。経営理念を「文章」として考えれば一泊二日も必要ないでしょう。しかし同友会では経営理念を「文章」ではなく「思い」として捉え、さらには経営者の生き様と同義としています。だから経営の目的を考えるのはもちろんのこと、自身の価値観や人生観まで深く内観し、自分を見つめ直し、これからの経営者としての人生をどう歩んでいくのか、経営者としての姿勢を確立することを重要視しています。このセミナーで多くの仲間が経営理念を成文化して新たなスタートを切りました。

これらのように経営理念を大切にする経営を推奨していくうちに、地方の商工会などで「青年部向けの経営理念についての講演をしてもらえないか?」といったご依頼を賜るようになってきました。日本中、さらには世界中で人間尊重の考えのもと成文化された経営理念に込めた思いを追求する企業が増えていくことは、社会全体が良くなることと信じてこれからもがんばっていきます。

 

~建設業ニュース~

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【基本から学ぶ決算書の読み方講座、受講生募集中】

中小企業大学校関西校にて表題の講座の講師を安田が担当します。
現在受講生募集中です。

◇研修の狙い◇

経営活動の成果を表した決算書を的確に読み解くことは、財務面から企業経営・業務を行っていく上で重要な第一歩です。この研修では、決算書の仕組みや用語の意味、数字の流れなどを理解した上で、決算書から経営体質や今後の課題などを読み取るポイントについて、モデル決算書を交えて具体的に学びます。

研修日程 2018年6月19日(火曜)~2018年6月21日(木曜)

研修期間 全3日(21時間)

受講料  31,000円

対象   管理者, 新任管理者

場所   中小企業大学校 関西校 (兵庫県神崎郡福崎町高岡1929)

詳細は下記ホームページ(QRコード)をご覧ください。

http://www.smrj.go.jp/institute/kansai/training/sme/2018/frr94k000000ewti.html

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