和歌山大学講義録その3

先週の木曜日に行われた第3週の講義の記録です。4週目が明日に迫って、追われての投稿です。

1.経営情報システム

企業が情報システムを導入するにあたって検討すべき内容を伝えました。

例えばパッケージにするかオーダーメイドにするか。値段や自由度にそれぞれの特徴の違いがあります。パッケージでは多くの企業のノウハウが蓄積・凝縮されているのでいわゆるベストプラクティスの恩恵が得られるメリットもあります。すなわち汎化すべき業務にあてこむのはパッケージがよく、会計業務や給与計算などはそれにあたります。逆に企業の競争優位性に関わる部分(汎化ではなく特化すべき業務)にシステムをあてる場合はやはりオーダーメイドでより競争力を高める仕組みを構築すべきです。あくまで一般論ですが。

他にもシステム導入にあたって必要でかつ不足しがちな経営資源についてなど、あらかじめ留意すべき点についても話しました。例えば資金については初期投資と運用に要する費用があり、情報システムのライフサイクル全体に渡って必要となる経費はTCOと呼ばれ、初期費用の4~5倍になることが多いことなど。

2.ソフトウェア工学演習

前回、要求獲得でインタビューをロールプレイしました。その内容を共有するためにマインドマップ形式でまずは記録作成。

そしてどのようなシステムがいいか検討してもらい、A4一枚程度のプレゼンシートを作ってもらいました。制約のあるプレゼン環境で自らが検討したシステムがいかに魅力的なものかPRします。プレゼンシートをもとに各グループの代表がプレゼンを実施。プレゼンシートの内容とプレゼンそのものの内容で改善点を指摘。これから人前で話す機会が増えてくる受講生にいい練習になったのではと考えています。