国交省より「中古住宅・リフォームトータルプラン」が策定発表されました

Image 国交省より「中古住宅・リフォームトータルプラン」が策定発表されました。

(参照:報道発表資料

住宅市場の将来像として「新築中心の住宅市場から、リフォームにより住宅ストックの品質・性能を高め、中古住宅流通により循環利用されるストック型の住宅市場に転換する」としており、2020年(平成32年)までに中古住宅流通・リフォーム市場の規模を倍増(20兆円)させるとあります。

長期優良住宅が制度化されて、ずっと問題視されてきたのが中古住宅の流通です。100年住宅、200年住宅をうたってもワンオーナーであり続けることが少ないことを考えると物理的に100年経ってもほとんどの間が空き家となっては意味がありません。だから安心して中古住宅を購入できるよう適性な市場を形成する必要があります。

内容としては以下の5項目があげられています。

  1. 中古住宅流通を促す市場の環境整備
  2. リフォーム市場の環境整備
  3. 既存住宅ストックの質の向上の促進
  4. 中古住宅流通・リフォームの担い手の強化
  5. 住環境・街並みの整備

これらの項目に関連して不動産業、リフォーム業向けの支援施策が講じられるでしょう。将来20兆円市場にとあります。建設投資は現在40兆円ほど。おそらく2020年頃はその30%~40%が維持修繕関連になると予想しています。それより大きな中古住宅市場ができるということです。リフォームはもちろん不動産流通分を含めての市場規模ですが、建設業界で今後の明るい話題の1つになることは間違いありません。

長期優良をうたう大手住宅メーカーもすでにリフォーム事業に参入しているところが多いですが、不動産業にしてもリフォーム業にしても地域密着型の企業が活躍できる場であることは間違いありません。また地域の福祉関連事業者と連携すれば中古住宅を介した高齢者の安全・安心の暮らしを提案できそうです。

トータルプランに従いリフォーム業を今後の拡大の柱として検討することは住宅関連事業者だけでなく重要な要素の1つと言えるでしょう。