大手ハウスメーカのリフォーム商品で地元工務店の系列化はもっと進むのでは?

住宅事情も新築からリフォーム重視のストック型ビジネスへ変革しつつある。

長期優良住宅制度の整備も進み30年で建て替えを繰り返す住宅ビジネスは今後必ず衰退していくであろう。そうなると大手ハウスメーカーも当然リフォームビジネスにより一層進出してくるようになる。建材のパナソニック電工は我が家見なおし隊、住友不動産は新築そっくりさんを展開するようにすでに取り組みはあるのだが、大手は小さな工事だと採算が取れないためにリフォームの中でも比較的大きなものばかりを取り扱ってきた。そこでそうした系列に加入する工務店も小さなリフォームに関しては独自の営業形態で受注してきたわけであるが、今後はそうした小さなリフォームでの入り込みが大手ハウスメーカーの大型リフォームの営業きっかけとして重要な位置を占めるようになる。そうなれば小さなリフォームに関しても系列を強化しハウスメーカーの顔が見えるような形にする必要性が出てくるため、工務店に対してもそうした働きかけが出てくると予想する。

例えば、建売住宅向けに段差解消や手摺取付工事を格安で施工するとPRし、工務店にはプラス奨励金などを支払うことで工務店側の採算を確保しつつ、工事後は定期的にアフターメンテナンスのため訪問することで大型リフォームが発生する機会を待つ・・・ そんな営業手法もありなのではないだろうか。