大臣認定構造計算プログラムの試行開始

 改正建築基準法の施行により確認申請に大きな混乱を招いた。その原因の1つが大臣認定の構造計算プログラムの不在であった。本来このプログラムによりある程度効率化・短期化できる確認申請手続きがプログラムの不在により非効率な方法でしか取れない状態だったのである。
 国土交通省は1月8日にNTTデータ製の構造計算プログラムを1月21日に仮認定すると発表した。仮認定されたプログラムはコンソーシアムにより実際の構造計算に使われ早期に不具合などを抽出したいとしている。
 コンソーシアムが行う検証作業の重要性は高い。開発を急いだシステムはテスト不足のために利用者側が使い始めてから多くの不具合が発生するケースが多い。今回のシステムが与える社会への影響度を考えるとその不具合によって取り返しのつかないことが起こりうると考えられる。仮認定後の動向にも注目したい。