岐阜県の有名建築「ハイタウン北方」を訪問してきました

最近は遠方に出かけたときにその箇所の有名な建設物(建築・土木問わず)を訪問するようにしています。

今回は岐阜市の方に出かける用事があったのですが、JR大垣駅から樽見鉄道に乗り換えてハイタウン北方を訪問してきました。S1棟からS4棟がロの字に配置され真ん中には集会所があります。それぞれ異なった建築家が設計したこともあり意匠も様々異なります。ぱっとみた感じではそれでも統一コンセプトを感じさせる仕上がりでした。北方町の町並みとはそぐわない印象ですが、ハイタウンエリア内では統一感があります。

Dscn3061 これはS1棟。北方真桑駅から向かうと最初に飛び込んでくる建物です。外に張り出した階段がとても印象的です。

Dscn3064 少しわかりにくいですが、廊下側に面した壁は水色、ピンク、薄緑色などカラフルな波板形状のものが施されています。ただ、手摺外側の網目が外側から見た場合にそこまでうるささを感じさせない印象を与えていました。

Dscn3067 これはS3棟。縦方向にも横方向にも歪んでいるように見えますが決して錯覚ではありません。この特異な形は内装にも現れます。詳しくはホームページから間取り図をご覧下さい。

S1棟を見たときは「すごい!」、S3棟を次に見たときは「こっちのほうがすごい!」が第一印象でした。(建築の専門家ではありませんので幼稚な感想、ご容赦ください。)

Dscn3070 これはS4棟。「さらにすごい!」と圧倒されます。S1棟と同じく張り出した階段が印象的ですが、S4棟は柄杓のような形をしています。私には蛇のように見えました。

Dscn3074 そしてこれがS2棟。もう例える言葉も見つかりません。中はどうなっているのでしょうか。この写真右側上部の「人差し指を突き上げた」ような開口部は拡大するとこんな感じです。

Dscn3073 これはバルコニーの出入り口なのでしょうか・・・

Dscn3077 これはS2棟側からS2棟とS1棟の両方を撮影したもの。同じエリアの建物とは思えませんがそれは建築家とそのコンセプトの違いですから違いを楽しむ方がよさそうです。

全体を通して気になったのは生活感です。これらの建物はオブジェではなく住居です。しかも県営住宅です。当たり前ですが、こちらには生活をされている方がいるわけで、建築家が目指したコンセプトと実際の乖離をどうしても感じてしまいます。

物置とかした共同バルコニーや印象的な階段に干された布団やGパンなど。でも建築家と居住者を結ぶ「生活する」というパワーは圧倒的に感じることができました。

※居住者を配慮して、(といいますか当たり前ですが)敷地内には立ち居らず周りから撮影させていただきました。そのため真ん中の集会所は近くで見れませんでしたが仕方がありません。もし将来、ここに住むことになったら集会所をレポートしたいと思います。