情報システムユーザースキル標準

経済産業省より『情報システムユーザースキル標準』が発表された。
これは情報システム(発表資料ではISと略)を使うユーザ側に必要なスキルとして体系的にまとめられたものである。情報システムのユーザ側管理者としてシステムアドミニストレータなどの資格試験があるが、システムアドミニストレータは本スキル標準の体系の一部であり、実際にはエントリだけを行う本来の意味での”ユーザ”なども存在するわけである。使う側の経営者としては情報システムは道具の1つであり、計画的・効果的に利用したいと常日頃から願っているわけであるが、どんなに良い情報システムがあっても使い手が息を吹き込まなければそこからは何も生まれない。(建設業における鉋や重機と同じである。)
このスキル標準を活用し社内の人材がどこに位置するかをマッピングすることで足りない部分を明確にすることができる。ただし中小企業においては上位階層のユーザスキルを社内で確保することは不可能であるから、適時必要なときにベンダーや公的機関の専門家派遣制度を利用するなどして補完してほしい。