新たな事業展開を支援するPFI・CMの現状と可能性!~建設産業経営戦略セミナー~

近畿地方整備局と財団法人建設業振興基金の主催で『新たな事業展開を支援するPFI・CMの現状と可能性!~建設産業経営戦略セミナー~』が開催されます。

● 日時: 平成24年1月26日(木) 13:30~17:00
● 場所: ドーンセンター7階ホール(大阪市中央区大手前1-3-49)
● 対象: 建設企業・地方公共団体等職員
● 定員: 500名(先着順)
● 参加費: 無料

実は行きたかったのですが、午前中和歌山大学で講義をしている曜日なので断念です。行きたかった理由は建設会社の生き残りのためのキーワードとしてCMが重要な位置を占めるからです。CMは新しい概念ではありませんが、アメリカなどでは当たり前になっている建設現場管理の手法です。日本でゼネコンを中心に行われている一括請負とは大きく異なります。

一括請負は重下請構造や多くの工種が混在する建設現場において、発注者側からみた発注業務が単純化されるメリットがありますが、ブラックボックスとなって原価構造や体性、あるいは責任分界点などが不明確になるデメリットがあります。材工一括発注も行われるため原価構造はさらにわかりにくいものとなります。

一方CM方式は設計事務所や建設会社が現場管理のみを請け負い、各専門工事業者との契約は発注者がそれぞれ行い進めていく方式です。もちろんCMを行う企業はそうした工事業者と発注者との間をとりもつ専門家としての役割も担います。

CM方式は建設会社にとって価格競争力や現場管理能力が身につくだけでなく、新市場への展開も一括請負と比べてやりやすくなります。もちろん海外展開も視野に入れることが可能になってきます。

企業によってはCM方式の採用により、一括請負の企業との差別化を図り、顧客に対して優位性をPRしているところもあります。

今後どんどんCM方式が広まっていってほしいものです。