町工場・スーパーなものづくり (2009-10/100)

町工場・スーパーなものづくり (ちくまプリマーブックス)

大阪の岸和田市内のある精密加工会社を訪問した際に近くの古本屋に立ち寄り見つけた本。小関智弘氏の本を紹介するのは2度目だ。

我々が目にする様々な製品には多くのものづくり企業が関係している。その企業で腕を振るう職人の数ともなればその何倍であろうか。中小企業が共同して人工衛星を飛ばし技術力を猛烈にアピールした。宇宙開発、医療機器、微小機械など「ハイテク」と称される技術は一次加工から最終加工まですべてがハイテクである。旋盤やフライス盤、プレス加工・・・昔から耳にする加工技術や技は職人達の探究心・こだわりにより今もすさまじい進歩を遂げている。それは機械化・自動化の歩みではなく、あくまで職人自らの足による歩みである。

そうしたことを小関氏の本は教えてくれる。

ある町工場を訪ねたときに見つけた「町工場・スーパーなものづくり」というタイトルの本。古本棚の隅においやられていたが、ここに記されていることはものづくりの最先端だと私は思う。