神戸市 老朽住宅耐震再び無料診断

朝日新聞の記事から。
神戸市は耐震診断を01年度から無料診断とし、03年度から有料化していた。
診断実績が上がらないため再度無料に戻す。81年以前に建てられた旧耐震基準の住宅が対象の無料診断だが有料化にともない受診世帯が全体の1.5%にまで減少したという。
同市では耐震診断だけでなく、耐震対策工事を行った場合助成する新制度構想がある。これは兵庫県が震度6以上に耐えられる改修工事を行った場合最大50万円の補助を行う制度に上乗せするかたちで同市が最大30万円を上乗せする。
阪神淡路大震災の教訓から耐震対策を重点施策としている点で今後も継続してほしいと思う。しかし有料にしたら受診世帯が減ったために再度無料にするというのはいくらなんでもおかしな話ではある。国や地方自治体が行う施策は基本的に自助努力をする者に向けられるべきだと考える。有料だったら受診しないという耐震に対してモチベーションの低い者に無理に受診させてもそこから耐震対策工事をしようと考えるだろうか。単に受診世帯数を増やしたいのであれば有効であるが耐震対策を行った世帯数を伸ばせるかどうかは疑問である。