先日、大阪府中小企業家同友会かんくう支部の例会に参加してきました。
参加者同士のグループ討論で、経営者自身のPDCAサイクルをどうするかという話になりました。企業としてのPDCAサイクルは経営者などの管理のもとで遂行されます。しかし、企業のサイクルではなく、経営者自身のPDCAサイクルを着実にまわすにはどうしたらいいのでしょうか。
サイクルを回す原動力は2つあって、自らのものと外的要因の力が働く場合です。経営者は自身のPDCAサイクルがまわっていなかったとしても第三者から指摘を受けることが少ないため、遂行できず先延ばしにしても文句を言われません。
対策として以下のようなものが考えられます。
- 企業は株主のものであるから、経営者と株主が別であれば報告義務が生じ、それがPDCAサイクルのチェック機能となる。(中小企業の多くが株主=経営者であることを考えると必ずしも大多数に有効というわけではない)
- 株主でなくても取締役会がその機能を果たす。(取締役が一人で取締役会が設けられていない企業も多い)
- 株主でなくても、社員、協力会社、あるいは家族などにP(計画)をオープンにし、実行を宣言する。
- 社外の経営者同士がお互いをチェックし合えるような仕組みを構築する
最後の相互チェックの仕組みは同友会内の多くで実行されていることです。私自身も経営指針成分化セミナーの完了後に同期の経営者の方と仕組み作りをしていきたいと考えています。
そして、忘れてはならない対策がもう1つあります。
- 中小企業診断士、コンサルタント等の外部専門家をチェック機能として利用する
これは私自身の重要な職務でもあります。経営者のPDCAサイクルを回す大きな原動力となっていくサービスを提供し続けます。