建設技術NAGANO

「建設技術NAGANO」が11月1日に開設予定だそうだ。何かというと、財団法人長野県建設技術センターが主催で行う、技術・工法・製品等の情報交換サイトである。交換する情報は以下の5分野となっている。
(1)材料、製品、工法、機械など建設工事に係わるもの
(2)品質、出来型、写真など技術管理に係わるもの
(3)測量、設計、試験などの調査に係わるもの
(4)GIS 関連、CALS/EC 関連などIT 関連に係わるもの
(5)新工法、新製品など新技術に係わるもの
ただし、掲載料を取ることからあくまで企業アピールの場であると考えられる。しかし目的は「公正に建設技術を普及・促進させること」である。普及、促進・・・ITの世界でもITリテラシーを底上げするためにグループウェアを活用して情報共有することはよく行われることであるが、情報を集めるためにはより多くの情報を提供することが重要で、あくまでギブ&テイクが原則である。そこに掲載する情報が有料掲載で無料参照ともなれば、まずそんなに情報が集まるのかが疑問視される。単なる広告塔にしかならないのではないだろうか・・・

京都のとある建前

最近、すっかり現場を探すことが趣味となっている私ですが・・・
建前の現場を見つけました。クレーン1台が木材を運び、現場作業員が5人くらいで着々と作業を進めていきます。しばらく見ていましたが、本当に二日ぐらいでできそうな勢いでした。住宅建築の現場の風景は昔の印象では親方が広場で木材を広げ、ノコギリやカンナで作業をしているというイメージでしたが、その作業は木材店の方へ移管しているようです。廃材などの処理も含めると随分効率的になっているように感じます。

工事経歴書

 建設通信新聞の10/17付けの記事で今後資格審査に工事経歴書を有効活用していくという通知が国土交通省からあったという。公共工事品質確保促進法(品確法)の基本方針で資格審査に経営状況や施工能力以外に実績を評価項目として活用するように求められている。
 入札資格を与える資格審査に上記のような実績評価項目を加えたり、あるいは入札事態に価格以外の技術提案などを評価項目に加えるなど、入札制度は今後どんどん変化していくと考えられる。公共工事主体で事業を営む建設会社においてこの動向は見逃せないが、ISOが資格要件に加えられたとき一斉にISO取得が行われたように、発注者が条件として加えたからといって慌てて対応しているようでは振り回されるだけである。
 公共工事は社会資本形成を目的に行われるものであるから、当然工事の品質が求められる。同種の工事経験が無い建設業者が受注するなどあってはならないと考える。
 今後先の記事にあるように工事経歴データが整備され、国や都道府県だけでなく市区町村レベルの公共工事でも活用されていってほしい。

河川工事って・・・

今日は経済産業省の情報処理技術者試験日でした。
私ももう3回も落ちている試験区分にチャレンジしてきました。
大阪市の安治川(天神橋付近)での工事です。何の工事か分かりませんが、普通の現場と違って船やら重機やらが入り乱れています。素人考えで申し訳ないのですが、河川工事ってどのような工程で進んでいくのか全く想像できません。興味があるのですが、勉強しようにも書物も無くて・・・

どなたか良い書物あったら紹介してください。

住宅系建設会社のホームページ

 今日は住宅系建設会社のホームページについて少し考えてみました。
 私が賃貸住宅を探したときは雑誌と、インターネットでもエイブルやアパマンショップなどの大手仲介会社の検索サイトを利用しました。
 でも住宅購入の場合は事情が変わります。私がもし購入する立場だと大手住宅メーカと地域の工務店の情報を収集します。大手住宅メーカであれば、インターネットでその会社のホームページを見れば必要な情報は集まります。しかし地域の工務店の場合はどうかと考えてみました。
 地域の工務店のホームページを探すときにはYahooやGoogleで検索をします。検索対象となるためにSEOなどの対策も必要でしょう。しかしそれは入り口にすぎず、やはり内容が大切です。工務店を見つけホームページを発見したときには「ここの工務店知らないけどどうなんだろう・・・」と意識しながら見ます。明らかに先ほどの大手住宅メーカのホームページを見るときと意識が違います。ともすればホームページで提供すべき情報も変わってくると思います。
 単に施工例を載せるだけではいけません。顧客の感想を載せたり、施工担当者を顔写真付きで「ここをこだわりました!」などのコメントを載せたり、地域密着型で活動していることなども。やはり顔が見えるように工夫が大切でしょう。人生で1度あるかないかの大きな買い物ですから。ようは大手にできない活動をしている情報を掲載する必要があると思うのでした。

建設業におけるブログ

ブログをビジネスとして活用する場合、顧客向けに情報を発信することが一般ですが、建設業の場合はどうでしょうか。民間住宅建築の場合はBtoCであるために比較的情報発信しやすく効果も得られるものと想定されます。特に現場報告などは施主はもちろん、その他の潜在顧客へのアピールにもつながります。設計事務所なども新しい設備やインテリア、あるいは設計実績の建物の紹介などが考えられます。
最近、建設関係のブログを集めてリンクさせて頂いています。
昨日の記事「建前」でもブログ「有)宮田建設 現場便り」を一部紹介しました。また、「古民家再生日記」 も”近所の建築屋さん”と馴染みがもてる良い例かもしれません。
それら民間建築に対して、やはり少ないのが公共工事主体に営業されている企業のブログです。「今井ブログ 零細企業 今井工務店の復活工事日報! – livedoor Blog(ブログ)」はその部類に入ると思うのです。民間建築系ブログと違い、公共工事の現場報告を行っても直接的に受注が増えることはありません。しかし最近思うのは公共工事という特殊なものを扱うビジネスにあたって、地域住民に施工する立場から情報発信することはとても有意義なことと感じています。それが地域コミュニティの育成に繋がり、公共工事の不透明性を解消したり、不必要な公共工事の防止にも広がっていくと思っています。

建前

 建前とは木造住宅で骨組の必要な部材となる木材を組む作業のことをいいますが、木材は予め加工してあるため、建前の作業は組み立てるだけだそうである。20坪2階建てくらいの住宅の場合、大工さんが5人で2日くらいでできてしまう。。。。
 というのは私が本で仕入れた知識。本当のところは自分で家も建てたことは無いし、近所の建築現場でも見に行かない限りお目にかかれない。でも確かにいつのまにかできているという印象があるのは確か。
 今日、たまたまその建前の様子がブログ「(有)宮田建設 現場便り」で紹介されていた。
 時間とともに建前が進んでいく様子が写真とともに紹介されていて、とてもわかりやすく
「本当にできるんだなぁ・・・」と関心してしまいました。

建設人ハンドブック

 建設通信新聞社から,建設人ハンドブック2006年度版が発刊された。私も2005年度版を以前購入し、建設会社に身を置かない自分にとってより広い業界知識を知るために役立てている。
価格は840円。ISBN4-902611-09-0である。
今年のテーマは「公共工事品確法」である。
この法律では、価格と品質に優れた契約を公共工事の契約の基本に位置付け、この基本が守られるよう全ての発注者に対して技術的能力の審査を実施することや逆に技術提案の活用に努めることなどについて規定されている。
パンフレットも入手可能だ。詳しくはまた後日触れたいと思っている。

天空率

 「天空率」と聞いて何を思い浮かべるだろうか。建築関係の仕事をしていなければマイホームのことを考えるとき以外は関連の薄い用語だろうと思う。という私も最近まで知らなかった。
 建築物には採光・通風確保のため高さ制限がある。しかし都市再生を促進させるために規制が緩和され、2003年1月に建設基準法が改正され建築を認める方法の1つとして「天空率」が導入された。高さ制限をクリアしなくても、「天空率」の制限を満たせば建築できるようになる。この「天空率」とは簡単に言えば建築物の前に立って空を見上げたとき、上空を占める建築物の割合のことである。
 今になって「天空率」の話を持ち出す理由は、建設通信新聞社の今日の記事にある。
 昨年と比較して天空率設計による建築物が増加しているとのことで、2003年度が412件、2004年度が1,306件、およそ3倍である。特に都市部のマンション建築において、販売面積を最大化する目的で天空率設計に移行しているとのことである。しかし行政許可を行う側で特定行政庁と確認検査機関との間に認識の違いがあり、天空率を導き出す判断基準にばらつきがあるそうである。
 規制緩和による新たな方法・基準は全国に統一的な考え方が浸透するまで時間がかかるのはいつものことだとつくづく考える今日この頃である。

コミュニティ

以前、『桃論』―中小建設業IT化サバイバル論という本を読みました。建設業におけるIT化について1つの考え方を論じた本です。
現場1つ1つが1企業体のように活動するから分散型組織となり、情報共有(ミームが活動する場)のためにはグループウェア等の活用がIT化の第一歩としています。何故、この本のことを思い出したかというと、前職のつながりで“りんくうITセミナー”を10/6に受講してきたためである。インターネットにおけるビジネスもコンテンツ主体からコミュニティ主体に移り変わりつつある。そのなかでSNSやブログについての話がありました。
グループウェアではなく、よりコミュニティ性の強いSNSやブログ、建設業にうまく活用できないでしょうか・・・
例えば地域の中小リフォーム業者が集まって、コミュニティを形成し、実世界やインターネットにおいて、ユーザ(顧客)をも囲い込んでいく形とか。最近、この考えを具体化しようと思案中です。