リフォネット

 以前より何回か紹介している、リフォーム工事のマッチング(?)サイト『リフォネット』であるが、実際に消費者の立場にたってみるとどうか検証してみた。
 例えば貝塚市在住の私がリフォームを考えてリフォネットを訪れたとき、リフォーム一般の情報収集以外に活用したいと思うのが登録業者の検索である。試しに貝塚市ととなりの岸和田市に絞って検索したところ、以下のような問題点があった。
■アフターメンテナンスのことも考え、両市内の工務店を探したかったが、営業エリアを大阪府全域等としている工務店が多く検索にヒットし、検索機能の意味がなかった。
⇒検索機能として事業所住所も絞れるようにしてほしい。
■工務店の候補がリストアップされたら企業情報以外に是非とも参照したいのが施工事例である。リフォネットに整備されている情報は文字情報がほとんどで工務店のホームページへのリンクもない。なのでリストアップされた工務店名で別の検索エンジンでホームページを探しにいくことになる。(多くの利用者はこうしているのではないだろうか?)
 悪質業者のニュースが話題になった際に注目をあびたリフォネットであるが、リフォームを考えている消費者からの使用性には少し疑問が残る内容であった。

人材派遣活用について

 今日の日経産業新聞に人材派遣会社「テンプスタッフ」の東証一部上場の記事が掲載されていた。様々な業界で派遣社員活用の割合が基幹業務関連を中心に伸びている。
 現在の主な職種の人材派遣料金は下記の通り。(日経産業新聞掲載記事より抜粋)
 一般事務 1,800~2,100
 金融事務 1,900~2,300
 経理事務 2,000~2,500
 貿易事務 2,200~2,500
 英文事務 1,900~2,500
 秘書    1,800~3,000
 販売    1,800~2,300
 コールセンター 1,600~2,200
 (いずれも首都圏、1時間あたりの価格)
 首都圏外であれば価格はもう少し低くなる傾向があるが、要望に応じた人材を派遣してもらう際の派遣人材候補数が少なくなる。
 派遣社員の活用は何も大手企業だけでなく中小企業でも活用すべきであると考える。むしろ逆に雇用リスクが大きなダメージになる中小企業にこそ向いているのかもしれない。派遣された人材に問題があれば即代えてもらうことも可能である。雇用した社員はそういう訳にはいかない。また教育コストも大きく削減できる。建設業においては現場管理事務が繁雑であり、効率化に大きな効果が期待できる。
 例えば、現場の請求書や納品書、発注書などの仕訳業務や経理的な業務を週に一度集中的に処理してもらうために毎週月曜日に人材を派遣してもらう。8:00~17:00で休憩1時間であるから8時間。1時間あたり2,500円として1回2万円。月4回で8万円。自社の社員ではないため社会保険料などの負担もない。現場社員が対応していた作業を軽減する代わりに工期短縮を図る。工期が短縮できれば8万円の回収などいとも容易いことだ。(※工期短縮などの原価削減が期待できなければやめたほうがよい。)
是非検討してみてほしい。

建設業向け経営者サロン

 久しぶりに貝塚市立体育館のトレーニングジムにいった。体がなまっているからという理由ともうひとつある。それはルームランナーだ。
 外を走るほうが景色が楽しめたりするので良いのでは?と考える方もいる。確かにそれはそうなのだが、ルームランナーで走ると走ること以外に楽しむものも何もない。それはすなわち考え事をするのに非常に良い時間が確保できるのだ。(もちろん私の場合のみ当てはまるのかもしれないが・・・)
 今回はルームランナーで1時間走った。1時間走ってる間、今後の安コンの活動方針や建設業への貢献の方法を色々と考えていた。
 そこで思いついたのがインターネットを活用した建設業向け経営者サロンの開催だ。構想はもう少し練る必要があるが、手軽な方法ではじめたいと考えている。

屋上緑化が簡単に・・・

日経産業新聞より
屋上緑化システム開発のドコーが折板屋根などでも施工できるシステムを開発した。かん水設備なども不要で維持費も1平方メートルあたり年間5千円程度削減できるという。
施工例が同社のホームページに掲載されている。

これは自転車置き場の例。「折板屋根」というとイメージがわかないかもしれないが、自転車置き場の屋根のようなものと考えればわかりやすい。
ほかに類似技術はないかと検索してみたら以下のものが見つかった。
株式会社インターネットジャパン、インターネット事業を手がける同社の緑化事業だ。施工例も掲載されていた。
しかし、何度か屋上緑化の記事を紹介してきたが、私の近所に施工した例を見ないのはまだまだ進んでいないのだろうか・・・

建替えマンション「オーベルグランディオ萩中」が竣工

 日経産業新聞より
 何故数あるマンションの1つが竣工しただけでニュースになるか。
 それはこのマンションが2003年6月に改正された区分所有法70条の「団地内建物の一括建替決議」を全国で初めて適用した事例だからだ。決議後は「建替え円滑化法」に基づく建替組合を設立し、さらには「市街地住宅総合設計制度」の適用を受け、容積率200%を約240%に割増しした。また一般分譲する床面積が増加させることで既存入居者の建替え費用の軽減を行った。一部の入居者は建替え費用負担が0円になったという。
 建設ラッシュで乱立した多くのマンションが老朽化し、建替えの検討を余儀なくされている。この事例は各マンション管理組合から注目されるであろう。

マイスター制度

 日経産業新聞より
 「べんきょうしまっせ」のCMが印象的だったサカイ引越センター。知名度はあの印象的なCMで確保できたため、CMの方向性を替え品質をアピールするようになっている。
 新聞で取り上げられていたのは引越マイスター制度だ。田島社長によると「引越しサービスの根幹は技術」とのこと。それがゆえに技術者教育は重要であり熟練者の技術伝承も大切となる。マイスター制度を設け、社員の技術向上意欲を高めることに成功している。全国にマイスターに認定されている人は6人しかおらず、認定の壁の高さを物語っている。
このマイスター制度は建設会社でも有効だと考える。特に有効なのは協力会社への適用である。実際に現場に出向いて工事を行うことは外注された協力会社であることが多いが、そこで発生した事故やクレームは当然元請である自分の会社に向けられる。そこで協力会社に対してマイスター制度を適用し、マイスターとして認定された会社には優先的に仕事を提供するなどプライオリティも与えておく。この際重要なのは制度の透明性だ。どのようにしたらマイスターになれるのかを明確にしておかなければ協力会社の向上心をあおることはできない。
 是非検討してみてほしい。

トイレ 気圧差で汚水を吸収

 日経産業新聞より
 古くなったビルをリニューアル工事する場合、トイレを増設することも多い。
 大成建設はその際に気圧差を利用して汚水を吸収する仕組みで低騒音であるトイレを開発した。
 従来のトイレは排水タンクまでの排水管に勾配をつけ重力を利用する仕組みだが、勾配を確保するためにはトイレと排水タンクまである程度の距離が必要になる。この距離の確保ができずトイレ設置を断念することもある。
 大成建設が取り組んだものは新幹線や飛行機で利用されている真空状態排水タンクを利用するもの。汚水は気圧の差により排水タンクに吸い込まれる仕組みだ。従来の真空排水では空気も同時に吸い込むため独特の騒音があった。大成建設は汚水だけを吸い込むように改良し騒音を2割減らしたという。
 これからは既存の建物のリニューアルが盛んになる時代。リニューアルでは様々な障害事項があるため工法にも色々と工夫が必要になってくる。こういった技術開発はリニューアルを促進するものとして注目していきたい。

福祉住環境コーディネータ学習開始

建設業経理事務士試験が無事終了したので、手付かずにいた福祉住環境コーディネータの学習を開始した。 最初に学んだのは前期高齢者と後期高齢者について。 65歳以上の高齢者のうち65歳から74歳までを「前期高齢者」と、75歳以上の高齢者を「後期高齢者」という。 当然、人口割合からすれば前期高齢者の方が多いように思われるが、東京都の高齢者福祉計画の中間とりまとめによれば平成32年にはそれが逆転し後期高齢者の方が多くなるという。 高齢者向けに適した住環境は一概にまとめることができない。自立した生活を推奨するためにも健康度合を加味した住環境を構築することが大切である。この前期高齢者と後期高齢者を考えれば明らかである。 今後、吸収した知識を少しずつ紹介していきたい。

ユアサ リフォーム参入

 日経産業新聞より
 建売住宅内装工事を行うユアサ商事は建設分野を再編しリフォーム分野への参入を狙う。現在、マンション内装工事を行うユアサヒラノ、空調・給排水工事を行うワイエステックはそれぞれユアサ商事の子会社であったが、ワイエステックの全株式をユアサヒラノに譲渡することによりユアサヒラノへ内装工事関連業務を集中させる。これによりマンション・戸建てのリフォーム事業を幅広い工種で展開することができるとのこと。
 この事例はまさに資源の集中で得意分野を伸ばす戦略として良い事例だと思う。新築戸建てやマンション建設が頭打ちとなっている現在やはり内装業としてはリフォーム分野が今後拡大する市場として魅力的だ。今後同様に大手建設会社のリフォーム参入は増加すると思われる。ただしリフォームは地域密着型事業であり中小企業の足回りが活きる分野でもある。今後、中小工務店とどのように差別化して展開していくのか注目していきたいと思う。

そして当日

 いよいよ試験当日です。
 もう受験して帰ってきました。昨年は3科目受験だったのですが、今年は1科目だけなので1時間30分という短期決戦です。
 第一問はJVに関する設問でした。JV会計は以前会社員時代に建設業振興基金から出されている『建設工事共同企業体(JV)の会計処理』で勉強したことがあります。その記憶を頼りに何とか解いてきました。精算表も貸借はあったもののイマイチ自信がありません。
 あとは5月末の発表を待つばかりです。
 やっと買いだめしていた書物に没頭することができます!