建設業法令遵守ガイドラインが改訂されました

 国土交通省が建設業法令遵守ガイドラインの改訂を発表しました。

 このガイドラインは協力会社との下請工事についての契約面についてのコンプライアンス向上を目指したものですが、今回改訂になったのは工期変更に関する契約です。注意点としては以下の2点です。

  • 工期が変更になった場合は契約も変更の必要がある。
  • 工期の変更により下請工事に必要な費用が増加したにも関わらず契約金額を変更せずに、その負担を協力会社に強いた場合で、原価が契約金額を超えた場合に建設業法に違反する恐れがある。

 2点目は「それじゃあ原価を超えなければ増額に応じなくていいのか?」と逆手に取られそうですがもちろんそうではありません。原価を超えていないだけで粗利としては確保できますが販管費などをまかないきれず最終的な利益の圧迫につながる可能性もあります。工期が変更になった場合は当然再見積もりです。ただ「●●工事一式」だけの見積もりでは増額分の妥当性が双方で検討できません。『工期が増えた分、「●●機リース料」、「警備員配置費用」が増えたので増額になってしまいました。』という説明が行えるような見積明細が最初の契約時に必要になります。すなわち最初の契約がいい加減だと変更が必要になったときにも色々と困るということです。注意が必要です。

市民フォーラム、稲盛和夫氏の講演『人は何のために生きるのか』

 今日は和歌山市内で開催された市民フォーラムに参加してきました。講師は稲盛和夫氏。京セラの名誉会長でKDDIの最高顧問です。私が最初に同氏のことを知ったのは書籍『稲盛和夫の実学―経営と会計』が最初です。この本も色々と勉強になりましたが、今回の講演もすごく印象に残りました。
 以下、今回の講演の自分なりの解釈です。

 人はすべて因果応報の中で生きている。良いことを考え、良い行動をすると良い方向に進む。悪いことを考え、悪い行動をすると悪い方向に進む。しかし実際には悪い行いをしているのに幸せそうな生活をしている人や良いことばかりやっているのに実際には幸せそうではない人も沢山います。こうした現実を説明できなくてはなりません。
そこで「人」ではなくて「魂」の登場です。魂は人を通じて自らを磨き成長します。「生まれる」ことは「人の体を得ること」、「死ぬ」ことは「人の体から離れること」であり、人としての一生は「魂」の活動の一部でしかありません。この「魂」を「生まれた」ときよりも「死んだ」ときの方が美しく成長させ磨くことが人生そのものの目的ととらえるのです。先の悪い行いをする人は死んだときの方が魂は汚れ醜くなっています。良い行いをした人はその逆で美しく磨かれています。そして次の一生に引き継がれていく。
これは社会問題や環境問題で「次の世代に負の遺産を残さないために」という考え方とうまくリンクするような気がしています。
「魂」というと少し宗教のような雰囲気になってしまいますが、自分はしばらくはこの考えを生きる指針にしてみようと思っています。

国土交通省のメールマガジン、政策や地域情報の配信を開始

 国土交通省がメールマガジンを発行することになりました。政策や地域情報(観光やまちづくりなど)といった内容のようです。

 さっそく登録してしまいました。国土交通省の発表記事はRSSを購読しているので情報はキャッチできているつもりですが、そういった情報は細切れで深みもあまりありません。また内容も客観的です。レポート記事など主観的な内容も含めた人間味のあるメールマガジンを期待しています。

資料作成と開発と・・・祝日は溜まってた仕事を沢山進められました!でも勉強は・・・

 今日は祝日で、本来なら月曜日は大阪商工会議所中央支部の経営指導員担当日です。祝日なので明日に振替で、今日は資料作成と開発作業にいそしみました。

 資料作成は堺商工会議所の創業塾4回目分の資料です。創業手続きとインターネット活用という話を担当するため、資料も2種類用意します。しかもインターネット活用はパワーポイントで表示する別資料も必要とあって3回目までより少しボリュームが・・・
 開発の方はエクセルで投入された個々の会員情報をまとめてアクセスに登録するというツールの開発です。Visual Basicと格闘中です。本当は最近購入したVisual Studio 2008で開発したかったのですが、開発期間が短いため断念しました。またの機会に挑戦です。

 そして予定通りには進んでいないのが行政書士の勉強です。あと2ヶ月を切っております。焦りつつもどうしても後回しにしてしまうのは悪い癖というか逃避といいますか・・・

創業塾3日目、先輩創業者の体験談に自分も勉強させてもらいました。

 昨日、創業塾3日目が終わりました。前半は先輩創業者のお二人に話を伺ったのですが、その中で「目標を持たないと次の一歩が進めない。」という話がありました。

 自分でも認識しているつもりの言葉なのですがものすごく心を打ちました。それは何故か。恐らく言葉の重みが違うのでしょう。同じフレーズでも心に響きます。そのことを体験したことが自分にとってすごく勉強になりました。

 後半は資金計画・収支計画。4時間の時間を頂いてしっかりと学んでもらいました。LECで財務会計の講師経験が活きたかもしれません。福住先生に感心してもらって少し照れつつ・・・

 次回は創業の流れとITという全く異なった2つのテーマを担当します。さらに福住先生担当のプレゼンテーションについての講義。今から楽しみです。

創業塾も今日で3日目。創業体験談と収支計画、資金計画がテーマ

 今日から岸和田はだんじり祭り。昨日から験し引きで道路も通行止めが多く、市内はもちろん、となりである我が貝塚市も落ち着きがない。そんな祭りの活気に血を躍らせつつ今日は堺商工会議所の創業塾3日目である。

 今日のテーマは午前が最近創業した二人に創業体験記を話してもらう内容。午後は収支計画と資金計画の検討立案となっている。創業者が一番悩むのは資金繰りといわれている。白書などのデータもそれを裏付けている。そこをしっかりと見据えた計画作成が大切である。今日も力が入る。

クリエイションコア東大阪で2本のセミナー講師を担当します

クリエイションコア東大阪で開催される2本のセミナー講師を担当します。『テーマはホームページからブログまで、売上拡大大作戦!』(10月3日)と『攻めと守りのやさしいIT活用術(9月26日)』です。

両方とも財団法人東大阪市中小企業振興会の主催となります。東大阪ということもあり製造業の企業が多いと予想しつつ準備を進めています。今回はパソコンルームを使ったセミナーのため受講者の皆様にも色々と体験してもらおうと工夫を凝らしています!

明日は商工会議所・商工会職員向けに建設業の経営事項審査について話をします

 明日はとある県の商工会議所、商工会の職員の方々に建設業の経営事項審査についての話をします。

 いつもならこうした話は商工会議所や商工会の建設部会向けで直接建設会社の経営者に話をさせていただくことが多いのですが、今回はそうした企業を各現場で支援されている専門スタッフ向けということになります。間接的にはなりますが波及効果が期待され私も力が入っています。
 今回担当するのは研修会の1コマ(2時間)であり、研修会全体としては今日から計10時間に渡る内容となっています。受講される方々も大変ですね。がんばります!

マンションなどの開発は何のために?誰かのために誰かが犠牲になる

20080908 この写真は大阪市中央区のとあるマンションと隣接するマンションの建設現場。丁度境目には右側マンションのベランダが並ぶ。左側建物により完全に日当たりは失われた。

法的には何の問題も無いが、こうした「人の生活」が無視された開発が後を絶たない。左側マンションの提供者もこうしたリスクは容易に想像できたはずで設計にそうした配慮は見られないし、入居予定者にそうしたリスクを説明したのであろうか。左側の現場は当時企業の建物と空き地がありそのままの状態であれば南側物件は日当たり抜群であった。

住民は日照権を訴えたのぼりや垂れ幕をしていたが、現場作業が始まってからは無くなっている。

日本木造住宅産業協会が提供する木造軸組住宅に関する3つのパンフレット

社団法人日本木造住宅産業協会が提供する木造軸組住宅に関する3つのパンフレットを購入し拝読してみた。

20080907この3点セットで800円という低価格。木造軸組住宅を手掛ける工務店においては顧客にその良さをPRする営業ツールになる。3冊ともに木造住宅の快適な住み心地や耐震性能、耐火性能などを訴求している。

営業ツールとして有効に活用するには単にパンフレットとして陳列棚に飾っておくだけでは意味が無い。これを題材にして「木造軸組住宅セミナー」を開き受講者にプレゼントしたり、あるいは問い合わせ・打ち合わせなどで引用したり・・・どちらにせよ使う側の工務店が内容を熟知している必要がある。「今ご質問された回答はこちらのパンフレットの後ろの方に記載されています。」と案内されると非常に気持ちがいいし信頼を置くことにもなる。もし活用を考えているのであればまずは取り寄せて社内勉強会を開くことをおすすめしたい。