建設会社が指定管理者として進出する事例

 公共工事が減少するなか、民間工事進出といっても業種によって向き・不向きがあります。特に土木系の会社にあたっては宅地造成など選択肢の幅は狭くなかなか活路が見出せない企業も多いでしょう。

 そんななか地域の指定管理者制度の活用を検討している企業も多いと思います。ただ、建物・設備のハード面でのメンテナンスならともかく運営全般となるとノウハウが不足するためあきらめてしまいがちです。

 そんななか足りないノウハウを補完しあい「組合」という組織形態で指定管理者として自治体より運営をまかされるケースがいくつかあります。そんな事例の1つ中小企業ビジネス支援サイトJ-Net21で公開されています。商工会の専門家派遣制度や建設業振興基金のモデル事業などをうまく活用しています。こうした支援施策の活用も「補完」の1つです。

 指定管理者の活用を検討している皆さん、必見ですよ!

親が子供に伝えたい「環境」の授業(2009-7/100)

親が子供に伝えたい「環境」の授業 ――命はつながっている

「環境を考えることは人間の生き物としての生き様を考えること。」という気付きを与えてくれた1冊。俳優・映画監督の津川雅彦氏と旭山動物園の園長である小菅正夫氏の環境に対する考え方・意見を対談形式でまとめている。これは映画「旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ」がきっかけで実現したものだろう。

環境とビジネスのことを考えると、「エコはお金がかかる」、「貴重な資源がダメになる」といった産業・経済よりな言葉と、「海面上昇により島が沈む」、「絶滅する動物が増える」といった社会面の言葉と聴かれるが、どれも他人事である。自分に降りかかる問題として考えていない。想像力が及ばないから真剣になれない。それが一番の問題のように思える。私個人もどれだけ環境を意識しているかといえば、エコバックは普段から使っているもののマイ箸は持っていない。ノーマイカーデーでも「仕事だから」と車を飛ばしている。

そうした想像力を高めるために本書では動物をキーワード・題材にして著者の二人が人間の生き物としての生き様がこうあるべきだという意見を交わしている。単なる抽象的な議論ではなく動物が間に入っていることでより具体的・現実的になり環境についての想像力を高めてくれた。

昨年から環境を勉強したいと思っていた。でも環境ビジネスのことを勉強する前に本質を理解するために何かヒントを探していた。そんな時期にこのような本が出版されめぐり合えた。本当に良かったと思う。

和歌山県岩出市で建設業の経営について語ってきました

 2月3日(火)は和歌山県岩出市の方である建築関係の企業が集まる団体向けに建設業の経営のあり方について話をしてきました。

 「建築関係」といっても工務店や各種専門工事業の方々など広きに渡るためカバー範囲を広めにとっての話となりました。具体的には攻めの経営、守りの経営、経営革新、国交省のモデル事業事例の紹介などの内容で本当は1つ1つのテーマをじっくりと1対1で詰め寄りたい内容です。ただ、今回は何とか参加者の方に「気付き」と「まだやること・できることが沢山ある」ことを知ってほしかったのでその目的は何とか果たせたかと思っています。

 皆さん、お疲れ(開始は19時スタート)のところ熱心に聞いていただき、こちらも熱が入りました。何かしら経営改善のヒントを得ていただいたことを願うばかりです。

登録建設業経理士について

以前、こちらのブログでも建設業経理士の登録制度について記載しました。

今回、建設業振興基金のホームページにその詳細が紹介されています。すでに登録のための講習会開催の予定もあり対応の早さに少し驚いています。残念ながら大阪開催の3月9日は別の場所でセミナー講師をしているので参加できないのですが21年度も開催予定とのことで時間をみつけて受講したいと考えています。

  • どうも詳細説明をみていると建設業振興基金が開催している過去のステップアップ講習会の受講でも認定されるようなのですが・・・また時間があったら確認してみます。

「住宅の長寿命化に向けて」特集ホームページ

『長期優良住宅の普及の促進に関する法律』が公布され国土交通省のモデル事業や住宅履歴書の整備が進められてるなかで「住まいの情報発信局」に「住宅の長寿命化に向けて」という特集ページが公開されています。

不況のあおりを受けて住宅の着工・販売数も減少するなかでこうした動きも失速しがちですが、テーマはいわゆる200年住宅です。200年はどんな長期の景気の波よりも長いのではないでしょうか?苦しい中で長期的な視野にたち工務店など住宅を手掛ける事業者としても今のうちから情報を収集し対策を講じる必要があるでしょう。

すでに長期優良住宅に対して減税措置も講じられます。もちろん安価な住宅よりは割高になるものですが、こうした高付加価値住宅を取り扱い差別化していくことが中小工務店の一つのソリューションになりえるものと考えています。