元気つうしん 2023年10月号 Vol. 99

~事務所だより~

こんにちは。安田コンサルティングの安田です。本日は令和5年9月11日に兵庫県の神河町商工会にて「建設業の経営課題を解決に導く!!課題解決セミナー」の講師を務めた様子をお伝えいたします。

建設業の経営課題といいましても、人材不足、事業承継、販路開拓、ICT対応など様々ございますが、今回は財務面での管理能力を向上させるというテーマで実施しました。

テーマは大きく2つあります。

1.原価管理について学ぼう(原価把握と予算会計)

2.資金繰りの方法(キャッシュフロー)

管理会計では利益を増やすための収益改善策とキャッシュを増やすための資金繰り管理とキャッシュフロー会計の2つを並行して進めることが大切です。

これを安田はよくお風呂の話に置き換えて説明します。

①貯める、②サラサラに保つ の2つを大切にするわけです。

また、今回のセミナーでは考え方の解説とともにすぐに使えるエクセルシートを3つご提供させていただきました。①案件管理表(売上と受注見込含む)、②原価見積計算表、③資金繰表(実績と予定)の3つです。

これと併せて工事原価を管理できるソフトウェアも紹介。IT導入補助金などを活用して導入する検討をしてみてはと提案いたしました。

終了後は受講者の方々と質疑応答や地域の建設業界の課題などについて個別にお話しさせていただきました。皆さん、喜んでいただけて良かったです!

※セミナーで使用しました資料をご希望の方は安田までご連絡ください。PDF形式にて送信させていただきます。

 

~建設業ニュース~

【公共工事予定価格、市区町村過半が実勢反映せず/全建会員調査】

全国建設業協会は会員企業を対象に、公共工事品質確保促進法(公共工事品確法)運用指針を踏まえ発注手続きが適切に行われているかを調べました。最新の公共工事設計労務単価や高騰する資材など実勢価格が予定価格に適切に反映されているか確認したところ、「あまり反映していない」と答えた割合は市区町村発注工事で5割超を占めました。受注の減少や工事原価の上昇などを理由に利益が「悪い」または「悪くなってきた」企業の割合は公共発注者全体で前年度調査を上回る4割超に上りました。

元気つうしん 2023年9月号 Vol. 98

~事務所だより~

こんにちは。安田コンサルティングの安田です。本日は8月21日に摂津市商工会で開催されました事業承継セミナーの様子をお伝えいたします。

セミナーの内容は以下の通りです。

  1. 統計で見る事業承継
  2. 事業承継の基礎知識
  3. うまく進めるためのポイント
  4. M&Aと「第三者承継支援総合パッケージ」
  5. 事業承継税制
  6. 事業承継・引継ぎ補助金

最初に事業承継の基本的な事柄を説明。統計データでは、近年経営者が高齢化してきていることはもちろん、高齢であるほど売上や利益が減少傾向にあること、親族内承継以外にM&Aなど選択肢が増えてきていることなどをお伝えいたしました。

その後、行政が行う様々な事業承継支援策についても説明させていただきました。事業承継のポイントはたくさんありますが、まず2つの承継があること。1つは代表権。もう1つはオーナー権。代表権は後継者候補の選定と育成(不在であれば社外からの招聘やM&A)。オーナー権は株式をどう後継者に引き渡すかという問題です。特に後者は売買・贈与・相続など様々な問題が絡んでくるため、複雑でしかも時間がかかります。そういったことを解決するために相談センターが各都道府県に設置されたり贈与や相続税の特例措置が受けられる制度が設けられたりしています。

2時間で伝えるには詰め込みすぎの感もありましたが、まずは広く浅く知ってもらいたいことをお伝えしたかったので概ね良かったのではないかと感じております。

このセミナーでは話しませんでしたが、建設業の場合は建設業許可の維持と経営事項審査での営業年数や売上高の保持などが関係してきます。承継にあたって経営管理責任者や専任技術者も併せて変更される場合もあるため注意が必要です。事業承継をご検討中で、ご不安の方はお気軽にお問い合わせ下さい。

※セミナーで使用しました資料をご希望の方は安田までご連絡ください。PDF形式にて送信させていただきます。

 

~お知らせとお礼~

【クラウドファンディングは無事に目標金額に到達しました】

7月17日から始まりましたクラウドファンディング(https://readyfor.jp/projects/cam-bi2023)は8月25日に無事目標金額の356万円に到達いたしました。こちらの「元気つうしん」を送付させていただいている方からもご協力いただきました。ご支援くださいまして本当にありがとうございました。

元気つうしん 2023年8月号 Vol. 97

~事務所だより~

こんにちは。安田コンサルティングの安田です。本日はこの時期に毎年実施していますクラウドファンディングプロジェクトについてお知らせいたします。

クラウドファンディングとはインターネットを通して行う資金調達のことで主には社会貢献活動と関連したものが多いですが中には新商品開発などビジネスと関連したプロジェクトも見られます。

安田が実施しているものはカンボジアの貧困に苦しむ子ども達に通学用自転車をプレゼントしようとするものです。2016年から活動を開始し今年で8年目となります。これまで累計で1,368台の自転車の寄贈と、37か所の自転車クラブを設立することができました。既設の自転車クラブには毎年交換部品などを補給し続けています。

7月17日からクラウドファンディングの支援会社であるREADYFORさんにてプロジェクトがスタートいたしました。今年は昨年の達成金額3,558,000円をもとに目標金額を356万円としました。どうかご協力くださいますようご検討よろしくお願いいたします。

詳しくはクラウドファンディングREADYFORホームページ(https://readyfor.jp/projects/cam-bi2023 )をご覧ください。QRコードからもご覧いただけます。

 

~建設業ニュース~

【名古屋にて、安全大会の基調講演を行ってまいりました】

6月30日に名古屋の建設会社様が開催する安全大会の基調講演を担当してきました。その際に話しました建設業界の動向の数値を簡単にご紹介いたします。

(1)就業者現状(平成9年→令和4年、単位:万人)
①建設業就業者(685→479)、技術者(41→37)、技能者(455→302)
②55歳以上 35.9%、29歳以下 11.7%

(2)働き方の現状
①出勤日数(全産業平均より12日多)
②労働時間(90時間多)

(3)働き方改革関連法
時間外労働規制を見直し(建設業は令和6年4月から適用)

元気つうしん 2023年7月号 Vol. 96

~事務所だより~

こんにちは。安田コンサルティングの安田です。本日は兵庫県福崎町にあります中小企業大学校関西校での研修の様子をお伝えいたします。

研修のタイトルは「決算書の読み方講座」です。こちらは2012年から継続させていただいている講座。今年で11年目となります。今回の6月開催に加え、7月には新潟県の三条校にて、さらに12月には大阪市でも開催予定となっています。研修の内容は以下の通りです。(研修資料からの抜粋です)

研修の目的

経営活動の成果を表した決算書を的確に読み解くことは、財務面から企業経営・業務を行っていく上で重要な第一歩です。

本研修では、決算書の仕組みや用語の意味、数字の流れなどを理解した上で、決算書から経営体質や今後の課題などを読み取るポイントについて、モデル決算書を交えて具体的に学びます。

a 決算書を読む前に

身近で比較が容易な企業の決算書を題材に、クイズやディスカッションを交え、イラストを使いながら細かい数字にとらわれず視覚的に理解を深め、決算書から企業活動を読み取れる面白さを味わいます。

b 決算書と財務の基礎

決算書を読む上で必ず理解しておきたい事項について学びます。

c 決算書を読む

具体的なモデル決算書を題材に、企業活動の背景を理解しながら、決算書を読み取ります。

d 決算書から読む企業活動のヒント

具体的なモデル決算書を題材に、実際の企業活動との連動をイメージしながら、業種や戦略による財務体質の違いや今後の課題、事業展開に関する意思決定の手がかりについて、ディスカッションを交えながら学びます。

今回はコロナが第5類に分類されたあとの最初の研修となりました。受講者の皆さんはマスク有りの方、無しの方それぞれ。ディスカッション時のパーティションも皆さん早々に机から降ろしていました。少しずつですがコロナ前の研修の姿に戻ってきています。

3日間の研修は長丁場ですが、皆さん集中して学んでおられました。しっかりインプットし、そのあとはアウトプット。それぞれの会社に帰って、学んだことをしっかりと活かして経営改善に取り組んでいってほしいものです。

元気つうしん 2023年6月号 Vol. 95

~事務所だより~

こんにちは。安田コンサルティングの安田です。本日は事業計画策定と補助金活用に関するテーマで講師を務めて参りました様子をお伝えします。

実は2日連続で異なる主催者のもとで行ってきました。5月22日は大阪府商工会連合会さまの主催。23日は摂津市商工会さまの主催です。右の写真は1日目のときのものです。

セミナーの内容は以下の通りです。

  1. 経営計画や事業計画の基礎知識
  2. 補助金の基礎知識
  3. 採択のためのポイント
  4. 事業再構築補助金の概要
  5. 小規模事業者持続化補助金の概要
  6. ものづくり補助金の概要
  7. 事業再構築補助金及びものづくり補助金の必勝パターン

2時間という短い時間でかなり詰め込みました。特に令和5年度は各補助金の特別枠の種類が増えたのですが、それぞれの違いをじっくり説明する時間はありません。そのため、該当する企業が少ない枠は資料の提示だけにとどめ、その分、しっかりお伝えしなければならないところに時間を割くようにしました。

それでも終了は2時間ギリギリ。セミナー終了後にはたくさんの皆さんからご質問が寄せられ、参加者の補助金活用に対する興味の高さを感じることができました。

また、当日は3つの補助金について記載すべき項目を見出しにまとめた資料も配布しました。公募要領を読み込むのは大変なので補助金申請の際の一助になっていることを願います。

上記セミナーの資料をご覧になりたい方は安田までご連絡ください。

元気つうしん 2023年5月号 Vol. 94

~事務所だより~

こんにちは。安田コンサルティングの安田です。今回は私が所属する大阪府中小企業家同友会でのセミナーの様子をご紹介いたします。

このセミナーは正式には「経営指針確立実践セミナー」という名称です。大阪府中小企業家同友会は府内の約2,100社の経営者が学ぶ会で私も2010年5月に入会して以来ずっと活動を行っています。その活動の1つがこのセミナーで、外部から講師を招聘するのではなく会員で運営されています。自らの経営者としての姿勢が問われ、企業の究極の目的である経営理念からビジョン、外部環境、内部環境、経営方針、目標設定、そして行動計画までを学びます。私も入会して間もない2010年に受講しました。安田にとっての宝物でもある経営理念を自分の腹から見つけ出し、コンサルタントとして中小企業の経営者を元気にすることを一生の仕事として覚悟を決めたセミナーでもあります。

第1講から第7講までの構成で、今回は1・6・7の3つの講座を担当しました。そして6・7講は初めて担当するということもあって「そこまでやらなくてもいいのでは?」と思うぐらい本当にたくさんの時間を費やして準備をしました。しかし、上述のように自分の使命(ミッション)を見つけられるようなセミナー、受講者の人生に関るようなセミナー、中途半端なことはできません。「初めてだから・・・」と言い訳することなんて受講者には全く関係のない話。初回であっても世界一の第6講、第7講と言われるように準備を進めてきました。

4月15日に担当の第7講が開催されました。安田は、ここぞというときに着る勝負服で挑みました。大阪市内のお店で仕立ててもらったオーダーシャツです。もう閉店され店主の方もお亡くなりになられましたが、私にとっては特別なシャツなのです。もう作ってもらって10年以上経ちますが、勝負服なので着用する機会も少なく未だに新品のような着心地です。

そんな勝負服をまとい、しっかりと講師役を務めてきました。一生懸命やる理由は「恩送り」だからです。私が受講者の時にお世話になった方々に恩返しはできません。だから恩を次につなぐ恩送り。その「次につなぐ仕事」こそが必要なのだと確信しています。

大阪府中小企業家同友会についてはホームページ(https://osaka.doyu.jp/)がございますのでそちらをご覧ください。毎月1度、地区ごとの支部にて例会が行われています。ゲストとしての参加も可能ですので、もしご興味がございましたら安田までお問い合わせ下さい。

 

~建設業ニュース~

【国交省、建設4団体/技能者賃金水準23年に5%上昇目指す】

国土交通省と日本建設業連合会(日建連)、全国建設業協会(全建)、全国中小建設業協会(全中建)、建設産業専門団体連合会(建専連)の4団体は、技能労働者の賃金水準の上昇率として2023年に「おおむね5%」を目指すことを申し合わせました。過去2年に業界共通の賃上げ目標を掲げて成果を上げてきたことを踏まえ、大幅な引き上げとなった公共工事設計労務単価に相当する賃金が末端の技能者まで適切に行き渡るよう、それぞれの立場で可能な取り組みを実行します。時間外労働の罰則付き上限規制の適用が1年後に迫る中、週休2日の確保などにより工期の適正化に官民で取り組むことも併せて合意しました。

21年は「おおむね2%以上」、22年は「おおむね3%」の賃上げ目標を設計労務単価ベースでクリアしてきました。3月に適用した設計労務単価は全国・全職種の単純平均で前年度比5・2%の引き上げとなり、その水準に相当する新たな目標を設定することにしました。

勝負服の最終講

こんばんは。株式会社パールの安田です。

本日、私が所属する中小企業家同友会の指針セミナー最終第7講のリーダー(講師)役を務めてきました。

この指針セミナー。経営者として自らの経営者としての姿勢が問われ、企業の究極も目的である経営理念から最終稿の行動計画立案までを学ぶセミナー。私も2010年に受講し安田にとっての宝物でもある経営理念を自分の腹から見つけ出し、コンサルタントとして中小企業の経営者を元気にすることを一生の仕事として覚悟を決めたセミナーでもあります。

第1講から第7講までの構成で今回は1,6,7の3つの講座を担当しました。そして6,7講は初めて担当するということもあって本当にたくさんの時間を費やして準備をしました。「そこまでやらなくてもいいのでは?」と思うぐらい。でも、上述のように自分の使命(ミッション)を見つけられるようなセミナー、だから受講者の人生に関るようなセミナー、中途半端なことはできません。「初めてだから・・・」と言い訳することなんて受講者には全く関係のない話。初回であっても世界一の第6講、第7講と言われるように準備を進めてきました。

3月に第6講があり、今日は第7講。安田は、ここぞというときに着る勝負服で挑みました。いまはなきムサシヤさんでしたててもらったオーダーシャツ。もう作ってもらって10年以上経ちますが、勝負服なので着用する機会も少なくいまだに新品のような着心地です。

そんな勝負服に身をまとい、しっかりと講師役を務めてきました。

なんでそんなに一生懸命にやるか。それは「恩送り」だからです。

私が受講者のときにお世話になった方々に恩返しはできません。だから恩を次につなぐ恩送り。その「次につなぐ仕事」こそが「運動」には必要なのだと確信しています。

次を担う人にバトンタッチしていく。安田は自分が世界一だと思っているので、次を担う人にかける期待は宇宙より大きいですが、それでもしっかりつないで行きたいと思います。

あぁ、この数カ月、第6講、第7講のリーダー役がきちんと勤まるかばっかり気にしていました。やっと緊張の糸が少し緩んだように思います。

あとまわしにして、たまりにたまった仕事、しっかりがんばりたいと思います。

指針セミナー修了者の皆さん、本当に修了おめでとうございます。

ものづくり補助金に個人事業主が申請する場合の数値計画

こんにちは。株式会社パールの安田です。

ものづくり補助金の申請について、ここ数日の間に複数回同じような相談がありましたのでことでもお知らせいたします。それは個人事業主の場合の営業利益や経常利益、人件費をどう考えればいいかということです。

考え方は「ものづくり補助金」HPの「よくあるご質問」の中に記載されています。

ご自身で勝手に判断されて数字を記入するのではなく、上記のルールに従ってください。公募要領を読みこむのはなかなか大変なのですが、そのうえこうしたQ&Aにも目を通しておくことが結局採択への近道となります!!

元気つうしん 2023年4月号 Vol. 93

~事務所だより~

こんにちは。安田コンサルティングの安田です。当事務所は3月よりCCUS登録行政書士として認定を受けました。本日はCCUS(建設キャリアアップシステム)についてご紹介いたします。

CCUSは技能者の保有資格・社会保険加入状況や現場の就業履歴などを業界横断的に登録・蓄積して活用する仕組みで、以下の3つの目的で構築されました。

1.技能者の能力・経験等に応じた適正な処遇改善につなげる
2.技能者を雇用し育成する企業が伸びていける業界環境をつくる
3.若い世代が安心して働き続けられる建設業界を目指す

構築の背景

担い手の確保は全産業に共通する課題です。建設業の現場を担う技能者、とりわけ若年層の入職を進めるためには、他産業と比べて生涯を通じて魅力的な職業、産業であることを目に見える形で示していくことが大切です。

建設業の現状

生産労働者の年齢別賃金ピークは、製造業全体では50~54歳であるのに対し、建設業は45~49歳と、5年ほど早く到来しています。これは、本人の現場管理や後進の指導育成といったスキルが適切に評価されていない可能性があると考えます。また、建設技能者は、異なる事業者の様々な現場で日々働いているため、個人の能力を評価する業界横断的な統一の仕組みが存在せず、本人のスキルアップが処遇の向上には繋がっていないという業界の構造的な問題があります。

CCUS登録行政書士とは?

CCUS登録行政書士は、CCUS事業者及びCCUS技能者申請の代行申請を行う事に際し、CCUSが実施する「CCUS実務講習」を受講し、CCUSのホームページにおいて連絡先を公表する行政書士の呼称です。

経営事項審査の評価にも影響します

審査基準日が令和5年8月14日以降、CCUSの活用状況が加点対象となります。

海外工事、軽微な工事、災害応急工事を除く工事を対象に①CCUS上での現場・契約情報の登録②建設工事に従事する者が直接入力によらない方法でCCUS上に就業履歴を蓄積できる体制の整備等を実施している場合に加点されます。

詳細については安田コンサルティングまでお問い合わせ下さい。

元気つうしん 2023年3月号 Vol. 92

~事務所だより~

こんにちは。安田コンサルティングの安田です。本日は中小企業基盤整備機構(中小企業大学校)と茨木市の共催で実施された「基礎から学ぶ決算書の読み方・活かし方」の講師を担当した様子をお伝えいたします。

研修の狙い

決算書は日々の事業活動の成果が年度の実績となって表わされるものです。決算書の見方がわかると、自社の現状把握が可能となり、これからの活動を考える指針になるため、今後の業務にも大いに役立ちます。本研修では、モデル決算書を題材にして決算書の仕組みや用語の意味、数字の流れなどを理解します。また、事例演習を通じて実際の事業活動との連動をイメージしながら、決算書の読み方のポイントを学びます。

構成

1.決算書と財務の基礎
決算書を読む上で必ず理解しておきたい事項について学びます。

1) 決算書で使われる用語の意味
2) 法人と個人事業主の決算書の違い
3) 損益計算書と貸借対照表を読む

2.決算書の活用とキャッシュフロー
事業活動と決算書の結びつきや、キャッシュの重要性に着目した経営改善のポイントについて学びます。

1) 決算書から読み取れる業界ごとの決算書の特徴
2) 利益と資金繰りの違い
3) 資金繰り改善のための8つのポイント

3.財務分析の入門
モデル決算書を題材に、財務分析の基本的な知識を学び自社経営に活かすためのポイントについて学びます。

1) 収益性と効率性の分析
2) 生産性の分析
3) 損益分岐点分析について
4) 簡易キャッシュフロー計算書の作成について

こちらの研修は中小企業大学校と茨木市の共催で行われました。過去には同様に宝塚市・宝塚商工会議所との共催で行われたことがあるセミナーです。サテライトゼミということで大学校ではなく共催の自治体で行われるため地元の企業さんとしても参加しやすい形となります。

開催期間は2日間。それぞれ10時~17時(休憩1時間)です。座学だけでなくワークやグループディスカッションも盛り込み、インプットとアウトプットのバランスにも工夫いたしました。

12名参加いただき、皆さんと名刺交換させていただき終了時にはうれしい感想をたくさんいただきました。ご満足いただけたようで良かったです!!

 

~建設業ニュース~

【国交省等の調査結果:下請の価格転嫁、半数は要請・交渉せず】

建設資材の価格高騰が深刻化してから、建設業で価格転嫁がどの程度行われたのでしょうか。国土交通省と中小企業庁、公正取引委員会がそれぞれ実施した調査から、その実態が明らかになりました。主に下請の立場でコスト上昇分の取引価格への転嫁を要請したり、価格変更を交渉したりした割合は50%台でした。コスト上昇分を自社で抱え込んだり、取引関係の悪化を恐れ元請への協議の申し入れに至らなかったりするケースも散見されました。

各調査では下請が価格変更交渉を申し入れても、協議が拒否されたり、そもそも申し入れをためらったりするケースが実際に確認されました。中企庁のフォローアップ調査では「協議を申し入れたが話し合いに応じてもらえなかった」が5・9%。コスト上昇にもかかわらず協議を申し入れなかった理由として「自社で吸収可能と判断した」(17・1%)、「発注量の減少や取引中止を恐れた」(6・1%)が挙がりました。