借金したら金は増える・・・

 「借金したら金が減る」VS「借金したら金が増える」
 どちらだと思いますか?この問いかけは21日の研修で先生が言われていたこと。当たり前のことですが、借金したら手元の金は増えます。現金、借入金の両方が増えて総資産が増加します。(企業的な考え方で家計には馴染みませんが・・・)その先生が言われていたのは「借金したら金が増える。無駄に使うから減るんだ。」ということでした。なるほど・・・
 資金繰りで苦しい中小企業は多くあります。その多くの経営者が苦しいからなんとか売上を伸ばさないと・・・と考えます。小企業・零細企業であれば正解。ヘタな小細工などせずに売上を伸ばすことを第一に考えます。もう少し規模が大きくなってきたら・・・資金の回し方を考える必要があります。売上伸ばしても売掛金ばっかりじゃ成績良くみえるんですが、入金より前に支払が来ますよね。この入金と支払の期日差が小さくなるよう、あるいは他の売上入金タイミングを支払にあてて運転資金を回すことが重要です。改めて言うまでも無く資金繰計画の大前提なのですが、多くの経営者は資金繰計画ではなく目先の「資金繰予定」とにらめっこしているに過ぎません・・・
 じゃあどうすればよいか?「資金繰計画」を立てるのです。月別で向こう1~3年。作ってみたらすぐに行き詰ります。「ここ2ヶ月はいけるが3ヶ月目にショートする・・・」。そこであきらめない。行き詰った要因を分析してください。3ヶ月目にショートするということは今月の売上が足りないのではないでしょうか?いくら足りないのですか?この「いくら」をすべての従業員が理解できる単位にまで落とし込みます。「今まで1日で10個の注文だったのを12個に増やせばよい。どうしたらよいか?」この質問ならすべての従業員で協議できます。経営における根本の問題を現場で解決することができれば多くのことがうまくいくでしょう。
 一度是非考えてみてください。