頭数をそろえる

 現場見学会やイベントなど、参加者をいかに集めるか頭を悩まることが多い。少しでも多く人を集めるために参加特典を豪華にする・・・チラシも多くの人に見てもらうために見易さや見た目の派手さを追求する・・・
 これらの殆どは無駄な行動である。「数打ち当たる」も良いが、それは広告宣伝費を贅沢に使える大手企業が採る手法なのである。100名の参加で1名契約と1名の参加で1名契約。結果は同じであるが100名集めるために要したコストや時間は相当のものだろう。成約率1%と成約率100%は当たり前であるが大きく違う。
 頭数をそろえることは重要ではない。確度の高い見込み客を集めることが大切なのである。この意味が本当に理解できているのであれば画一的な宣伝や参加特典が意味を成さないことも簡単にわかる。
 それでは確度の高い見込み客を集めるにはどうしたらよいだろうか。コストはそんなに必要ではない。ただ時間は必要だろう。そして何より大切なのは本気でやろうとする者の意見・アイデアと、結果を反省し次に活かすという仕組みである。
 せっかく確度の高い見込み客を集めるアイデアを練って実行したのに、社長が様子を見にきたために入り口に大きな高級車が停まっていて客足が伸びない。「社長、雰囲気が壊れるので車を移動してもらえませんか?」と言える社員のアイデアは大切にしたいものである。