建設業許可業者数は減っていない。
そんな統計結果を国交省が発表しました。「建設業許可業者数調査の結果について -建設業許可業者の現況(平成22年3月末現在)-」
先日建設業に従事している人の数は大幅に減少したことをこのブログでも記載しました。従事者が減って許可業者数が減っていないということは単純に考えれば倒産等の企業減少を伴う従事者減はわずかでそれ以外の企業の1社あたりの従事者が減ったということであろう。リストラにより企業規模を縮小させ建設市場の需要にあわせてきたという企業の姿が見て取れます。
不良業者・不適格業者を排除すべく入札制度の改革などが行われています。しかし業者数は減っていません。不必要な競争を巻き起こしただけで技術などの優位性以外のところで不良業者・不適格業者は生き延びているのではないでしょうか。そしてそうした弊害が無駄に優良な建設会社の体力を奪いリストラ・人材流出を招いているのではないでしょうか。
端的にこう結論付けるのは強引かもしれませんが、原因の1つには違いないと確信しています。
建設業従事者がフリーター化しているんですかね?工事がある時だけ雇ってるんでしょうか?そう考えると合点がいくような…。
ぽんぽんさん、コメントありがとうございます。
建設産業が雇用の受け皿と称されていた意味は大半を単純労働者のことを指していたのだと思います。
建設市場の縮小により流動的に流れることがあらかじめ想定されている部分だと思います。
そうした方々の経験・知識ももちろん必要ですが、何せ数が多いものですから同じ経験・知識を持ち合わせている人材も存在いたします。
私が危惧していますのは、企業にとっても、人にとってもその人の経験・技術がなければこなすことができない部分のことです。企業にとっても大きな優位性の源泉となる部分です。
そうした方々は他産業に流れてしまったら、そこで定着することが考えれられ前段の労働者のように流動性は高くないと考えています。