止めないこと、段取りの重要性

 昨日の続き。
 工業織機には緯糸を運ぶ方式の違いでエアージェット方式とウォータージェット方式にわかれるらしい。国産の主要メーカは津田駒工業豊田自動織機がある。
 この織機、ものすごいスピードで布を織る。しかし素材となる糸には品質不良があったりもともと強度が弱いものがある。糸が切れると自動で停止する仕組みとなっており、織機の横のアラームランプが光る。光ると担当者が点検しにくる。早期の復旧ももちろん大切であるが、そもそも止まらないように織機にかける前の準備作業がもっと重要であった。こうした準備作業の重要さはものづくりを行う企業共通である。段取り八分なのである。
 訪問した企業は地球環境にも心を配っている。エアージェットで使う空気を圧縮する際に発生する廃熱を利用して発電し空調に利用しているとのことであった。
 貴重な体験をした。この体験を少しでも活かして恩返ししたいものである。