日経産業新聞より
「べんきょうしまっせ」のCMが印象的だったサカイ引越センター。知名度はあの印象的なCMで確保できたため、CMの方向性を替え品質をアピールするようになっている。
新聞で取り上げられていたのは引越マイスター制度だ。田島社長によると「引越しサービスの根幹は技術」とのこと。それがゆえに技術者教育は重要であり熟練者の技術伝承も大切となる。マイスター制度を設け、社員の技術向上意欲を高めることに成功している。全国にマイスターに認定されている人は6人しかおらず、認定の壁の高さを物語っている。
このマイスター制度は建設会社でも有効だと考える。特に有効なのは協力会社への適用である。実際に現場に出向いて工事を行うことは外注された協力会社であることが多いが、そこで発生した事故やクレームは当然元請である自分の会社に向けられる。そこで協力会社に対してマイスター制度を適用し、マイスターとして認定された会社には優先的に仕事を提供するなどプライオリティも与えておく。この際重要なのは制度の透明性だ。どのようにしたらマイスターになれるのかを明確にしておかなければ協力会社の向上心をあおることはできない。
是非検討してみてほしい。