CMM(能力成熟度モデル)というものがある。ソフトウェアを開発するにあたり、開発組織が成熟していれば生産されるソフトウェアの品質も良いという考え方から組織自体を5段階のレベルに分けたものだ。
レベル1:管理が場当たり的で、個人能力や勘に頼る
レベル2:プロジェクト目標や管理手順が明確で、過去の経験や統計を次に活かせる
レベル3:ソフトウェア光学理論に基づいた手順が確立され文書化・共有化されている
レベル4:品質目標達成のためのプロセスが確実に実行され、さらなる改善が可能
レベル5:ビジネスニーズにあわせて常に最適なプロセスが実施され組織的な改善を行う
ここで勘違いしてはいけないのが、ISO9000などで品質マネジメントシステムが認定されていたとしても必ずしもレベル4というわけではない。文書化された品質マネジメントシステムと実際の組織・手順は必ずしも一致しない。
建設業の場合もプロジェクト管理は重要である。小規模企業の場合はレベル1でもほぼ問題がないが、組織として活動する規模になれば少なくともレベル2にならなければ”組織”で活動するメリットがないと言える。
一度、社内のプロジェクト管理体制を客観的にみて評価してほしい。