予測がつかないからこそ計画をたてる

 私:「今年度の事業計画を見せてください。」
 経営者:「うちのような請負中心の会社は見通しがつかないので計画を立ててもあまり意味がないんです。」
 私:「立ててないのですか?」
 経営者:「はい。」

 建設会社にはこうした会社が多い。しかし年間の売上目標は掲げている。目標値の根拠は大体前年比で少しプラスか現状維持である場合が多い。そして明確な根拠があるわけではない。
 これはまさに絵に描いた餅であってよほどラッキーなことでも起こらなければ達成は難しい。計画のない経営は体を成さない。
 民間主体の建設工事であれば新規顧客の目標値と既存顧客の掘り起こしによる目標値に分けるとよい。既存顧客は過去の工事実績を踏まえて修繕・リニューアルなど新たな需要の発生を嗅ぎ分けて営業活動を行うことになる。何人の既存顧客がいてその何%からどの程度の工事を受注するかを目標値として設定すれば少なくとも計画は立つ。
 公共工事が主体であれば自治体の発注予定から割り出す。多くの自治体が最低価格でくじ引きで決まる現状を踏まえれば計画に確率を盛り込むしかない。今年も公共投資3%減と決まった。この数値は地方にいけばもっと大きな割合での減少となろう。公共工事主体では計画をたてることすら難しい。計画が立たないということは安定した経営は不可能だということだ。公共投資の規模に応じて事業を縮小するか新たな収益を得る分野への進出が必要となろう。
 建設会社であれば無料相談を受けることができる。詳しくは問い合わせて欲しい。

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