前田建設工業、コンサルで受注増

日経産業新聞より
前田建設工業が食品工場向けにコンサル業務で受注を伸ばしている。
食品工場には危険度分析による衛生管理(HACCAP)の制度がある。認定を受けた工場は衛生管理面でのお墨付きをもらったことになる。前田建設工業は蓄積したHACCAPに関するノウハウを軸にさらに生産性も向上させるというコンサル手法を通じて受注拡大を進める。
中小企業向けには真似のし難い手法であるが、何かしら得意分野に特化していく戦略は実現可能だ。特に商業施設(店舗など)の設計・施工において、施主の最優先事項は良い店舗を作ることではなく、儲かる店舗を作ることである。店舗デザインに留まらず食材の仕入先や経営ノウハウまで提供できれば立派なコンサル業務となろう。地場に根付いた建設業だからこそできる手法ともいえる。