提供すべきは不安・不満の解消

 リフォームは何のためにするのか?台所を新しくしたり、階段に手すりをつけたり・・・結果的にそうなっただけでリフォームの動機は決して「新しいシステムキッチンを導入したい」や「階段に手すりをつけたい」ではない。今までのキッチンや階段では不満があるのだ。高齢者が使うようになってきたから電磁調理器が使えるようにしたいとか、膝が痛いから階段の上り下りが不安定になってきたなど・・・
 リフォーム業者はこうした顧客の不安・不満を聞きだす能力が必要である。そして解決策の1つが住宅改修に過ぎないということも認識が必要である。電磁調理器でヤケドの心配はなくなるのか?手すりをつけさえすれば階段の上り下りは安定するのか?別のもっとよい解決策はないのか?そうした疑問を顧客と一緒になって考えることこそ地域に密着した住宅の専門家といえよう。