真似てから考える

 真似ることの大切さとオリジナリティを加える大切さ。
 住宅リフォームなどで営業ツール開発のお手伝いを支援させていただくことがある。たとえばチラシについても成功事例と失敗事例を紹介しながらチラシ作りの相談にのるのであるが、あまり情報を与えすぎるとクライアントの思考は停止する。真似ることに執着してしまうのだ。そうなってしまった場合、真似ることをやめさせるのではなく、とことん真似させる。同じレプリカを作るのでも良い。実際には使えないが作ってみて気付くことも沢山ある。その「気付き」のタイミングでこちらから幾つかの質問をする。「この事例では○○であったが、社長ならどうしますか?」と開示型の質問が良い。
 チラシ作りでも何でもよいが伝えたいのは社長自身、さらには社員も巻き込んで考える・検討すること自体なのである。そのためには社員全体のモチベーションも上げなければならない。チラシのアイデアを募集し、成約数に対して成功報酬を与えるなどわかりやすいものが良い。社員にも事例などの情報を与えてまずは真似をさせる。チラシ作りなどやったことがない人間に一から「さあ作ってみてください」といっても時間がかかるだけだからだ。「真似てから考える」、最近とても重要なことだと再認識している。