進む公共工事の前倒し発注・・・一時しのぎとなるかどうかは企業の取り組み方次第

公共工事の発注実績が6月末までで予算の55.8%まで進んでいるという。

多くの建設会社は目先の工事に追われている。

しかしあくまで定められた予算内の工事を前倒しで発注しているにすぎない。これは景気対策の一環である。予定が終われば発注もなくなる。9月以降は補正予算による工事の発注もはじまるが年度後半は当然減少するはずである。

さらに民間工事の受注高が前年同月比で6割に満たないと統計調査で発表されていることからすると、公共工事に追われて本来力を入れていくべき民間への営業活動を疎かにしている企業の構図が想像される。

目先の糧が与えられている今だからこそ新たな種を蒔いておかなければならない。