顧客にわかりやすい見積もり・・・

 住宅建築などの見積もりはわかりにくい・・・それは根拠を示しにくく専門的だから。しかしすべてを納得してもらうことも事実上困難である。そこでおすすめしたいのが、顧客の目線にあわせることだ。
 最近、家を建てようとする施主が工事内容をチェックできるように様々な書籍が出版されている。自ら家を建てようとする人は少なからず勉強しているためこうした書籍に目を通しているケースが多い。
 例えば『実用図解 木造住宅工事チェック・ハンドブック』もそうだ。準備工事、基礎工事など工種べつにチェックのしどころをイラスト付きで説明している。例えば、ここで紹介されている工種別に見積明細を提示できれば顧客にとってもわかりやすいものではないだろうか。ついでにこの書籍もプレゼントしてしまえばよい。自前でチェックブックを作成してもよいが、そこは第三者が作成したものの方が信頼が厚い。基礎工事は「水盛・やり方工事」、「地業工事」、「鉄筋コンクリート工事」、「スリーブ工事」、「基礎断熱工事」に分類されている。
 「弊社の見積もりはこの書籍の工事分類に合わせています。工事分類とその内容についてはこの書籍に書いてありますからよろしかったらどうぞ!」
 顧客の信頼を得るのに一番難しいのは見積もりである。そして一番確固たる信頼を得ることができるのも見積もりではないだろうか。安ければいいのではない。誠実さが表現できればいいのである。