顧客満足度の向上を最優先

 工務店新聞(5/25)より
 (株)新和建設の取り組みが紹介されていた。
 「CSは当たり前のことを当たり前にやるのは当然で、それ以外にこんな事までやってくれるのか、こんな事までも考えてくれるのかと顧客に思ってもらえるのが本当のCS」
 少し長い引用となったが、地域密着で突出した結果を残している工務店では同様の考えが根付いている。そのためには自分を知り、相手を知ることが大切である。顧客満足度調査を一度もしたことがない企業にCSなんてものはありえない。CSだと思ってやっていることは押し付けであり自己満足でしかない。顧客を知り、考え抜いてこそ本当のニーズが見えてくるのである。
 同社は1日5回の現場掃除を行う。何故だろうか。
 現場をきれいに見せることは施主や近所に対する気遣いであり、また整理整頓により事故も減り、仕事の能率も向上する。
 「そんなことはわかっている!」という声が聞こえてきそうだが・・・それではあなたの会社ではどういった取り組みをされているだろうか?「うちも掃除や整理整頓は徹底している。!」・・・徹底とは何を意味するのであろうか。「資材はきちんと片付けるし、喫煙場所も決まっている。」・・・一度施主に見てもらうとよい。「資材はこのように片付けているのですがよろしいでしょうか?喫煙場所はここに決めているのですがよろしいでしょうか?」 それが顧客を知ることの第一歩である。「資材は入り口から見えないところに集めてちょうだい。喫煙する場所はここでいいけど灰皿がジュースの空き缶じゃあねぇ・・・」と思われているかもしれない。まさにCSの押し付けであったということである。
 今日からでもできる。顧客に感想を聞き、整理整頓チェックシートを作り現場ごとにチェックさせて管理者が確認し是正する。これが「徹底」である。