こんにちは。株式会社パールの安田です。本日は12月3日に行われました研修「建設業のBCP対策」についてご紹介いたします。
こちらは広域商工会くまの協議会の主催で実施されました。CPDS認定で4ユニットです。なんといっても特徴は、その場でBCPを作成してしまおうという内容も含まれていることです。
BCP(事業継続計画)の概要を説明したあと、中小企業BCP策定運用指針に基づき入門編を使って皆さんにBCP作成に取り組んでもらいました。
まずは目的の明確化と継続すべき重要事業の選定。そしてハザードマップによる想定災害の確認です。受講者の皆さんにそれぞれの事業所のハザードマップを確認してもらいました。地震の震度や洪水可能性、そして土砂災害の有無など。「ハザードマップを見たのは初めて!」という方もおられました。建設業のBCPですから事業所の位置だけでなく現場の位置やこれまでの竣工物件の位置、地域の重要インフラの状況なども確認する必要があります。
そして、想定災害が発生した際の安否確認や救護活動の確認。電話が使えない想定でどのように安否確認をするか、LINEグループを使った発信方法やそのほかSNSを使ったサービスなどの確認も実施。
そして経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)がどのように影響を受けるか、そしてどう対応していくかを検討していただきました。
災害が起こる前から想定した内容に従って準備することがBCPの要。訓練の重要性なども併せて強調いたしました。
そして最後は事業継続力強化計画の認定制度や国交省のBCP認定制度などにも言及。
「起こるかどうかわからない災害に向けて準備するなんて・・・」という方も多いですが、「お客さんや社員を守るため。インフラを守るため。社会インフラを守るため。これらを使命とする建設会社にとってBCPは社会性に富む営業ツールです。」とお伝えいたしました。
研修は4時間の長丁場でしたがあっというまに終了。皆さんに喜んでいただきました。