とある工務店社長の話。
「この本を買ってわが社で有効な販促手段は網羅したのですが、著者の会社のように行列はできないですね。やはりまやかしなのでしょうか?夢のような話は無いものですね」
この社長にとってはまやかしというよりまぼろしに映ったかもしれない。社長の言っていることは間違いだらけである。本に書いてあることと、著者が言っていることは違う。著者の意図を読み取らないといけない。今回の場合はそのごく初歩的な例だ。
「社長、なぜこの本にある工務店は行列ができてるんですか?」
「それはうまい宣伝手法をとっているからでしょう。本当かどうかわかりませんが・・・」
「それでこの会社は儲かっているのでしょうか?」
「訪れた人から多くの受注が取れているのだから儲かっているのでしょう。」
当たり前の話である。ここで社長は気付いてくれた。行列のできない理由、それはその会社が販売するものを顧客が欲していないか、あるいは知らないかである。良いものを作れば売れる時代ではない。良いものを作ったらそれを知らしめるのは経営者の義務であると松下幸之助氏の言葉にもある。その義務のために思考を凝らすのが営業であると思う。
お久しぶりです。コメント失礼いたします。記事後半の6行、その通りだと思います。
「その会社が販売するものを顧客が欲していないか、あるいは知らないかである。良いものを作れば売れる時代ではない。」
弊社はこの事を最近やっと実感できまして、営業形態をかえようとしております。いい記事ありがとうございます。
今井工務店様、コメントありがとうございます。お久しぶりですね。
御社のブログも拝見しております。
読書によって得られる知識は本当に素晴らしいのですが、いざ実行に移すとうまくいかないケースが多いです。でも試すという行動を起こした経営者はさらに一歩進んだのではないのでしょうか。
Step1:本か何かでインプットする
Step2:試してみる
Step3:うまくいかない原因を考える
Step4:自分のものにする
ほとんどの場合、Step1で終わっていることが多いですね。私も様々な本を読みますが、Step2以降に進むことの大切さを身にしみて感じています。