仕事をまかせる際の注意点

 経営者がパソコン操作に詳しい人に文書作成やデータ加工などを依頼するケースが多い。できあがった文書や加工されたデータが得られればとりあえずその仕事は完了する。しかしそれだけだと丸投げ。その人がどのようにその作業を行ったか?またその作業は別の人(あるいは自分)にもできることなのか?をきっちり考えてほしい。もちろん中小企業の場合、そうそうパソコン操作に詳しい人が何人もいるわけではない。それであればその人が行った作業のマニュアル作成までを依頼しておきたい。文書作成したものを雛形として利用するのであれば入力項目に何を入れればいいのか、データ加工であればどういった操作をすればそのように加工ができるのか。できれば経営者自身がそのマニュアルを見て自分で操作できるかどうかを試すと良い。マニュアルはきれいなものを作る必要はない。社内文書なのでわかれば良いのである。手書きでもかまわない。
 こうした作業の積み重ねが多能工化につながり、会社力の向上になるのであろう。