尺貫法とメータモジュール

 日本の建築では寸法をとる際に尺貫法(1尺=30.3cm)を使う。柱と柱の間は3尺(90.9cm)であることが多い。
 尺貫法を使っていること自体は何の問題も無いが、一部の建売住宅のチラシに思わしくない表記がある。図面に3尺と書かれてもわからないのでメータモジュールで表記するのであるが、3尺を「1m」と表記している場合がある。実際の寸法と異なるのである。長さを実際より長く表記していれば床面積なども実際より広い計算となる。面積が広ければ同じ金額をかけた住宅でも坪単価は安く表記できるということである。
 一部の工務店は「よそでもやっていることだから・・・同じ土俵で戦うために」と上述のようなことをやっている。もちろんやっていない工務店もある。
 買う立場からすれば迷惑極まりない風習である・・・
 誤った風習とは真っ向から立ち向かって欲しいものである。そしてそういった風習があることを顧客に伝えることは提供する側の義務だと思う。