情報投資マネジメント

 今日は情報系診断士が集まる会に参加。会のテーマは情報投資マネジメントであった。投資には費用対効果を考えなければならない。設備投資であればその設備が生む将来のキャッシュを割り出すことで効果を分析することができる。しかし情報系の場合は投資効果を計ることが難しいというものであった。学術的にも研究が進んでいる様子で今後もう少し掘り下げてみたいと感じた。
 しかし投資効果は一般的に計ることが難しいものである。情報系に限った話ではなく、単に売上やコストダウンに寄与するだけでなく、従業員の意識改革、企業文化の育成などにまで踏み込めば本当に多岐に渡る。そうしたなか私の支援先企業と情報化の相談をしていたときは、結局投資効果は統計資料など客観数値を参照しながら話し合いで決めていくことが大切だと気が付かされた。「このシステムを入れたらいくら儲かりますか?」という顧客に対して、「いくら儲かるかは御社の業務内容もありますのでこれから一緒に試算してみませんか?」と切り返す方が顧客側もシステムのことを理解し効果も分析できるので一石二鳥であると感じた。
 儲かるかどうかわからないから分析する。分析は提供者、利用者の共同が一番誤差が少ないのではなかろうか。